2012年4月27日 (金)

感染症学会雑感 ガイドラインとリスクファクター

 先日、感染症学会へ行ってきました。諸事情あって、25日1日だけの滞在でしたが、興味深い発表が多かったです。特に興味を引いたのが、医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドラインにおける抗緑膿菌活性のある抗菌薬の推奨を検討したものでした。このガイドラインでは重症度によって経験的治療の抗菌薬を分けていますが、喀痰Gram染色などきちんと評価すれば、重症例でも抗緑膿菌活性のない抗菌薬でも死亡率に差が出ないというのが、発表の趣旨です。
 これを聞いていて、広域抗菌薬について考えてみました。私たちが広域抗菌薬を使うのは、経験的治療で外すと予後が悪くなるからです。そして外すのは、耐性菌による感染症の時です。耐性菌による感染症のリスクファクターについては多数の報告がありますが、多くの場合「オッズ比○.△△」という形で表現されます。ある報告(Can J Infect Dis Med Microbiol. 2009 Fall;20(3):e43-8)では、ESBLまたはAmpC産生菌を検出するリスクは、14日以上の入院でオッズ比3.05、28日以内の第3世代セフェム使用でオッズ比4.52との結果が出ています(別にこの報告を持ち上げる訳ではありません。あくまで一例です)。
 これをどう考えるか。この報告のDiscussionで、E. coliの0.28%、K. pneumoniaeの0.8%がESBL産生するというサーベイランスが引用されています。話を簡単にするために以下では1%で考えることにします。確率1%とは、オッズ比で言えば1/99です。これで、14日以上入院し、第3世代セフェムが使用されたとして、オッズ比は1/99×3.05×4.52≒0.139。ちょっと繰り上げて1/7としても、2つのリスクを考慮した場合で確率は1/8。このくらいになると臨床的に無視はできないでしょうが、決して高い確率ではありません。この1/8をカバーするために全例カルバペネムを使用するとなると、8回中7回は不要であったと後から分かるわけです。
 ここからは哲学も絡んできますが、ガイドラインって、非専門家がこの1/8で足下をすくわれないように作成されるという一面があるのではないでしょうか?その分、ある程度の不正確さはついて回りますし、子細に検討すれば広域抗菌薬の使用が過剰ということも当然あると思います。これはやむを得ないでしょう。
 専門医としてコンサルテーションを受ける場合は、そこから一歩進んで、目の前の患者に対して、既存のガイドラインの内容がどの程度当てはまるのかを検討し、最適な治療を模索することが必要なんだと思います。抗菌スペクトラムで言えば、ガイドラインより狭域となる場合もあれば広域となる場合もあるでしょう。狭域の方がエレガントだとは思いますが、そこは症例毎の問題です。

2012年4月 8日 (日)

時は巡りて・・

こん○○は。山田です。
 年度も変わって、新体制がスタートしました。前項の通り、今年度は熱い一年になりそうです。新しい外勤先で、ICT的な活動を始動するぞと意気込んでいたところ、さっそく初期研修医向けのレクチャーを頼まれました。研修医オリエンテーションのうちにやって欲しいというから、もう次に行ったときにはやれということですね、これは。
 それで、昔使ったスライドを見返してみました。後期研修医だった頃、当時の初期研修医向けに感染症入門のレクチャーをしたことがあります。そこから取捨選択してupdateしてと思っていたら・・何と!当時ネットで拝借した画像に”ID conference”とサインされていました。すごい写真音痴なもので、使える画像はないかと検索していたのを思い出します。当時のレクチャーは割と好評だった記憶がありますが、それもネット上で出会っていた今のボスのお陰だったというわけですね。
 その僕が、今は奈良医大の感染症医として、外病院の研修医にレクチャーを行う立場になっている、奇妙な縁だと思います。一つ言えるのは、こうなった以上、もう写真音痴などと言っておれない!ということです。さっさと学習しないと(汗)

新年度明けましておめでとうございます

 みなさま、新年度明けましておめでとうございます(もう1週間になりますが)m(_ _)m

 今年度も新戦力が加わり、充実した診療を行えそうです。初期研修を終了した2名に加えて、墨東病院からフリーエージェントでエース級のドクターを獲得しました。さらには5月からもう一人加わります。シーズンに突入し、松井秀喜を獲得した気分です!もうすぐ感染症センターのホームページも更新されると思いますので、詳しくはそちらをご覧ください。個人的には金曜日の外勤日を木曜日に変更していただき、ようやくICT会議に出席することができました。まだ1回しか参加していませんが、昨年度参加できなかったことを後悔してしまうほど充実した内容でした。今年は積極的にICTに参加しようと思っています。

 

 さて4月の予定ですが、大きなイベントとしては感染症学会総会、化学療法学会総会でしょう。4月最終の週は人が居なくて大変です。私も当直明けの朝に長崎に旅立ちますbullettrain

第60回日本化学療法学会学術集会
          日時:2012年4月26日(木曜日)~4月27日(金曜日)
          会場:長崎ブリックホール他
          会長:産業医科大学副学長 病院長・泌尿器科学教授 松本哲朗先生

第86回日本感染症学会総会・学術講演会
          日時:2012年4月25日(水曜日)~4月26日(木曜日)
          会場:長崎ブリックホール他
          会長:長崎大学病院病院長 河野 茂先生

 本年度も奈良医大感染症センターをよろしくお願いいたします。病院見学は随時受け付けておりますhospital

2012年3月28日 (水)

サナダムシ

久しぶりの更新ですm(. ̄  ̄.)m

今日は何年かぶりにサナダムシを見ました。正式名称は日本海裂頭条虫(疑)です。

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この写真の右側が感染症センターO医師です。かなり絡まっており、最初はチマチマと攝子を使って解いていましたが・・・

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だんだん面倒くさくなってラーメンを作るかの如く、手づかみで虫と格闘しだしました!

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その甲斐あって、教科書のようにきれいに並べることができました。

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皆様は頭の部分がどうなっているかご存知でしょうか?上の写真の一番上がいわゆる胴体の部分ですが、その下が頭の部分です。頭の部分はかなり細くなっていますが、このサナダムシは細い部分がかなり長くなっていました。

ちなみに患者様は元気に帰って行かれました。当院では全国的に有名な寄生虫学の教室があり、このような体験も(頻繁ではありませんが)できます。是非見学に来てみてください。 

2012年3月16日 (金)

本日の抄読会

皆様、こん〇〇は。山田です。
気分を変えて科内抄読会について。本日はローテート研修医がN Eng J Medのcase recordを持ってきました。当科では抄読会でcase reportを取り上げることは珍しいので、ちょっと意表をつかれました。もともと大変優れた内容であり、こうした場で皆で検討するとやはり面白いです。免疫抑制剤使用中に胸部異常陰影を呈した症例でした。
最近は通勤電車の中で流し読みするだけで、読みながら立ち止まって考えることがなかったので、研修医の先生が色々考えながら周囲のツッコミに答えるのを横目に、自分もコメントを考えながら読み込んでいくプロセスを楽しませてもらいました。この先生には感謝です。
4月から、また新しい研修医たちがローテートしてくる予定となっています。ローテーターのバックグラウンドや志望は様々ですが、多様な個性のある先生方が出入りする感染症センターであり続けてほしいものです。

2012年3月 5日 (月)

当院のコンサルテーション業務 あまりご存じない方へ

皆さん、こん〇〇は。
感染症センターの山田です。本日は当科のコンサルテーション業務について少しご紹介いたします。だいぶ認知されてきたとはいえ、まだまだ歴史の浅い診療科ですので、少しでもイメージを持ってもらえればと思います。
コンサルテーションですので、他科の先生(時にはコメディカルの場合もあり)から対診依頼、または電話で相談を受けてから行動します。その内容は多岐にわたりますが、最近の事例からいくつかピックアップします。
・特に既往のない患者が救急搬入され敗血症性ショック疑い、感染創は現時点で不明、血液培養からレンサ球菌検出と微生物検査室から報告あり、抗菌薬選択について相談。
・腎移植後の患者で胸部異常陰影あり。肺炎疑っているが鑑別診断について相談。
・統合失調症で精神科入院中の患者が発熱と炎症反応高値。評価依頼。
・術前検査でHIV抗原・抗体が陽性。感染対策について手術室看護師から相談。
と、実に多様です。内容によりますが電話での返答で解決したり、患者さんを診察して当科としての推奨を提示したり、病態によっては当科も併診となったりします。
時々、こうやってコンサルテーション内容を紹介していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

2012年3月 4日 (日)

束の間の休息に

皆さん。こん〇〇は。山田です。
 年度末が近づいており、新しく来られる先生方がどんな方なのか、またローテート研修医はどのくらい来てくれるのだろうと、徐々に緊張感が高まってきております。
 先日は束の間の休みで東部感染症研究会に行ってきました。遠方でしたがこうした研究会には出られるうちに出来るだけ行っておこうと思っています。
 http://blog.livedoor.jp/scckansen_kurai/archives/5706454.html
 一例症例提示と、後半は砂川恵伸先生のご講演でした。ご講演の内容は、上記リンクにもありますが病理学的な感染症、一般医療の考え方についてのもので、普段あまり意識しない内容だったためよい勉強となりました。
 症例提示は静岡県立がんセンターのフェローの先生によるもので、肺癌術後に空洞性病変が出現した症例というものでした。症例自体はstraightforwardなものでしたが、ベテランの先生方が大勢おられる中で、頑張っておられるなぁ、と思いました(少し前にある会合で症例提示した自分の姿と重ねて見ていました。やっぱり大変だ)。
 他施設のフェローの先生がどうしておられるのか、自分に足りてない所、あるいは自分が得意な所はどの辺りか、こうした点を考える機会は自分から求めていかないと行けないと思った次第です。

2012年3月 2日 (金)

日本版敗血症診療ガイドライン

とうとう出ます、日本版の敗血症ガイドラインが!今年の春~夏にはpublishされるみたいです。先日の日本集中治療学会総会で概要を聴いてきました。

基本的にはSSCG2008と大きく変わらない内容です。DVT予防や潰瘍予防といった「当たり前」的な内容は省かれ、重症患者において重要である栄養について追加されています。内容を簡単に以下に示します。

①敗血症疑ったら、さっさと血培2セット採って抗菌薬投与

②診断ツールとして乳酸値も有用

③血培陽性例(ブ菌、カンジダ)や耐性菌の治療は感染症専門医コンサルト

④血圧低ければしっかり輸液して、それでもだめならノルアドかバソプレシン考慮

⑤心機能低下例はPDEⅢ阻害剤やCa感受性増強剤の併用を考慮

⑥人工呼吸管理はlow tidalが原則、PEEPは適正値を使用

⑦血糖は144-180mg/dlを目標とし、強化インスリン療法はおこなわない

⑧経腸栄養を優先し、早期に(できれば24時間以内)行う

⑨ステロイドは初期輸液と循環作動薬に反応しないショックからの早期離脱目的に投与

⑩急性期DIC診断基準でDICと診断された時点で治療を開始、推奨度の高い薬剤はない

⑪急性血液浄化療法の開始時期に基準はないが、重症敗血症では早期開始を推奨

⑫ガンマグロブリンの予後改善効果の根拠は不十分だが、投与を考慮してもよい

②の乳酸値は有用であると臨床をやっていてよく感じます。もちろん総合的に病態を評価しないといけませんが、経過がいいように見えても、乳酸値の改善のない症例はあまり良い思い出がありません。2010年のブルージャーナル掲載のEarly lactate-guided therapy が基になっていると思います。ぜひ読んでみてください。③に関しては感染症医としてはうれしいですね。集中治療医の多くは感染症に精通していますが、やはり餅は餅屋といったところでしょうか。④に関して、敗血症性ショック患者においてバソプレシンとノルエピネフリンの効果を比較検証したVasopressin and Septic Shock Trial (VASST)研究では、バソプレシン持続静注を行った場合の敗血症性ショック患者の28日死亡率はノルエピネフリン持続静注を行った場合と同等であるという結果が示されています。 こういう結果をみるとバソプレシンに飛びつきたくなりますが、中等度~重症心不全、ACSまたは腸管虚血の患者ではバソプレシンが有害作用をもたらすことが懸念されるので使用するべきではないことを覚えておきましょう。もう1点言及しておきたいのがステロイド、リコンビナントトロンボモジュリン、ATⅢ製剤、ガンマグロブリン製剤に関して。敗血症患者は生命予後を良くすることが目的であり、DICスコアやCRPを下げることが目的ではない(もちろん検査値の改善が生命予後改善につながれば良いのだが)。肺が白い→ステロイド、DIC→リコンビナントトロンボモジュリン、ATⅢ低下→ATⅢ補充、重症感染症→グロブリン補充といった安易な治療は控えていただきたい。もちろん、使うなと言っている訳ではない。かなり高額な薬であるため、十分な検討を行って使用していただきたい。

ちなみに今年SSCG2012もpublishされるみたいです。2008と大きくは変わらないみたいです。こちらも楽しみです。sepsisのことになると熱くなって長文になって申し訳ありません。最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございます。  吉本

2012年2月27日 (月)

免許証は普通の顔で写りましょう

アウトブレイク [DVD]

こん○○は、吉本です。

 3月に当院で1類感染症の訓練がありますが、先日訓練の訓練がありました。それはそれは厳重な装備でした。かなりムシムシするので、冬の訓練でよかったです。患者搬送の通報から始まり、各部署への連絡、病室への搬送までの経路、入室後のポータブルレントゲンの撮影方法や検体の扱いについて多職種で話し合いながら確認しました。私が感動?したのは陰圧仕様の車椅子とストレッチャーです。ストレッチャーは東大阪の下請け会社で作っているような代物と思いなめてましたが、ベンツ1台が買えるほどの値段だと聞き驚きました!結構重くて扱いが大変!1類感染症患者が来るまでに筋トレしておきます。

 ところで写真はかの有名な「アウトブレイク」から拝借しましたが、皆様は観ましたか?私は大学時代は映画館でバイトしており、映画は只見状態だったので年間300本以上観てました。アウトブレイクは当時「こわ~っ」と思いましたが、フィクションではなく、日本でも起こりえるのでしっかり対策が必要ですね。

 タイトルに関してのコメント:今日お昼に免許更新に行ってきましたが、そのときに写真を7回撮り直されました。もし警察に捕まったときに「免許証までも驚いてますよ」って言えばおまわりさんを笑わせることができるのでは?と思い驚いた顔coldsweats02の免許証にしようと思ったからです。しかしダメ出しで、その後もふくれっ面pout、変な顔wobbly、満面の笑みhappy01等試しましたがng、とうとう「普通の顔で写ってください」と若干ムッとされました。みなさんも免許証の写真は普通の顔で写ってください(言われなくてもそうしてますよねbleah

2012年2月22日 (水)

IDATENウインターセミナー2012

Img_1871 IDATENウインターセミナー2012が無事終了しました。遅くなりましたがご報告させていただきます。

 今回は奈良で初開催ということで、天理よろづ相談所病院、市立奈良病院、済生会中和病院、そして我が奈良県立医科大学といった奈良の病院はもちろんのこと、府中病院や阪南市立病院、そして神戸大学医学部附属病院からもお手伝いいただき、総勢36人のスタッフでわいわいがやがやと楽しく運営させていただきました。準備段階では奈良医大医師軍はあまりお力になれずに申し訳ありませんでした。

 奈良医大医師軍(笠原隊長を除く)の分担は2日目夜のナイトセッションであり、ある意味一番重要な任務を任されました。今回は院内感染症がテーマであったので、それ以外のネタということでHIV感染症と輸入感染症の症例としました。お酒を飲みながらのセッションであるにもかかわらず、非常に熱いディスカッションが繰り広げられました。私も司会をしながら非常に有意義な時間を過ごせました。時間が予定より超過したことや、不手際な点があり、皆様にご迷惑をかけてしまったことをこの場を借りて陳謝しますヾ(_ _*)ハンセイ・・・

 今回このイベントにスタッフとして参加させていただき、本当によかったです。この日のために時間をかけて講義の準備をしてくださったインストラクターの先生方、睡眠時間を削ってみんなを引っ張って行ってくれた佐田先生はじめSHIKATENスタッフのみなさま、そして何よりも忙しい中遠方より奈良まで来ていただいて、3日間のタイトな日程の中で最後まで熱いディスカッションを繰り広げてくれた受講生の皆さまに感謝しております。これからもどんどん感染症の輪が拡がればいいなと思います。ありがとうございました。

 

2012年2月15日 (水)

臨床微生物検査室との連携

みなさま、こん○○は、吉本です。

本日、シスメックスさん主催の細菌セミナーに参加してきました。師匠である笠原先生の講演ももちろんですが、われわれ臨床医にとってあまり拝聴することのない臨床検査技師さんの講義が聴けるとあって大阪まで行って来ました。

いろいろな話が出ましたが、その中で感染症診療において技師と医師のコミュニケーションが重要であるにもかかわらず、十分に出来ていない点がピックアップされました。これは医師側の責任が大きいと思います。私個人としては、①医師のことを「先生」と呼ぶのをやめる、②学生や初期研修医の時点で臨床微生物検査室での研修を積極的に取り入れる、という2点が重要だと思います。

①に関しては、私が子供の頃から医者と政治家はどうして「先生」と呼ばれるのだろうという疑問がありました。今では自分自身も先生と呼ばれないことに違和感を覚えます。でも先生と呼ばれることで地位が上であると勘違いしてしまう医師も多いのは事実だと思います。医師も技師も薬剤師も看護師も地位は同等なのにおかしな風習だとおもいます。以前アメリカ人医師に「日本人の医師は自分のことを「先生」というのは違和感がある」と言われたことがあります。しかしながら、実際には実現は困難でしょう。

②は、わが奈良医大では積極的に行われています。人間は「基本的には」自分にメリットがないと積極的に動けない生き物だと思います。検査結果がうまく臨床経過に反映されると微生物学の重要性を認識できるのではないでしょうか。10年を過ぎたベテラン医師に微生物学を今から説くのは困難なので、これからの若い医師を育てることが大事でしょう。これは笠原先生もセミナーで仰ってました。

上記2点に関しては、あくまでも私信です。

私は週1回、臨床微生物検査室で研修をさせていただいております。臨床検査技師さんのポテンシャルは非常に高く、これをもっと臨床に活かせないかと常々感じております。このような会がもっと開催され、活発な意見交換が出来ればもっと状況は改善するであろうと座長の中村先生が仰ってましたが、まさにその通りだと思います。奈良医大はそういう意味ではパイオニアであり、これからも臨床微生物検査室との連携をしっかりとっていこうと思います。

2012年2月14日 (火)

世界の感染症

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先日、これに行ってきました。大変興味深い内容でした。通訳レシーバーなしだったので、ちょっと不安もありましたが、ハンドアウトもあったので何とかなりました。一部の病名を除いては。
旅行医学領域の感染症って、施設内での症例数が少ないこともあって、病名を英語で何という、と言われると難しいものがあります。症例の画像を提示されて、なにやら”itchy(痒い)”と聞こえてくるけど、この皮膚所見は何だ?ハンドアウトには書いてない、と。”scabies(疥癬;ちなみに「スケイビー」と発音)”くらいはまだいいんですけど、もっと難しいのもあって、悪戦苦闘でした。休憩時間に、近い年代の先生方と、あれは何と言っていた?と相談し合っていました。
会場が聖路加看護学校で17:30までの予定だったので、帰りは18:10東京発の新幹線の予約していました。東京は不慣れなので少し余裕をもって、のつもりでしたが、講演が長引いて、仕事も入れてたので最後まで聞けず泣く泣く奈良まで帰ってきました。もうちょっと余裕をもっておくべきだったか・・・

2012年2月 5日 (日)

環境感染学会へ行ってきました

 感染症センターの山田です。2月4日、福岡の環境感染学会に行ってきました。3日の夜診が終わった後、夜行バスに乗り込み福岡入り。4日の夕から奈良で大事な会合があったので、学会参加は実質半日でした。演題発表するわけでもないからやむを得ないところですね。
 会場では演題を聞く時間も限られており、ポスターを見るのに重点を置きました。C. difficile感染症に経口バンコマイシン4瓶と1瓶で治療成績に差が無いとか、若手の医師ほど抗菌薬の臓器移行性にあまり注意を払わない(もちろん、髄液移行は考えているはずで、SBT/CPZの胆汁移行などの話だと思います)とか、渋い内容が多かったです。
 そうした中で目を引いたのが、電子カルテでカルバペネム指示時に「血液培養推奨」のアラートを出すようにしたら、使用量の減少と血液培養件数の増加が見られた、というポスターでした。当院だったら○○○Mと○○○Mでアラートしたら、結構な使用量減少が見込めるかも♥
 ただ忘れてはいけないのは、カルバペネム総使用量は真のアウトカムではないということです。総使用量が減った結果、アンチバイオグラムが改善し、さらに感染の治療成績が向上するところまで持っていかなければなりません。そんなことを考えながらポスターを見て回り、半日でしたが結構楽しかったです。来年は演題出して堂々と出張したいです。

2012年1月31日 (火)

HIV感染症研修会

 みなさま、こん○○は、吉本です。

 1月30日と31日の2日間に亘って国立大阪病院で開催されたHIV感染症研修会に参加してきました。対象はHIV感染症に携わる医療従事者で、全国から医師や看護師、薬剤師が大勢参加していました。HIVに関する検査や治療、日和見感染症といった内容や、HIVコーディネーターナースやHIV感染症認定薬剤師、医療ソーシャルワーカーの講義もありました。自分の知識の整理になったとともに、HIV感染症は病気のみではなく、経済的・社会的な問題が大変だと改めて認識しました。座学のみだったので睡魔に襲われることもありましたが、大変有意義な研修でした。

 昨年末にはベトナムでの1類感染症研修会に参加させていただき、本当に有意義な感染症ライフを送らせていただいております。この場を借りて感謝の意を表したいと思いますm(_ _)m

 

2012年1月27日 (金)

Mさん送別会

 こんにちは、めぞん感染症センター住人の吉本です。一刻館でいうところの四谷氏のような存在を目指しております。

 さて、今日は長年感染制御内科外来を支えてくれた看護師さんの送別会がありますwine僕は昨年の4月からここで勤務をしているので、10か月しか一緒に働けませんでしたが、とってもナイスなナースです。仕事は出来るし、気遣いも完璧、しかも美人heart04いや~、異動になって本当に残念です。今日は夜診があり会には参加できませんが、生駒の地から一人でひっそりと送別したいと思っております。

 Mさん、本当にお疲れさまでした。新天地でのご活躍を祈願しておりますshine

2012年1月24日 (火)

書き込み再開②

感染症センターの山田と申します。もうすぐ新人でなくなるものです。

最近、他科からのコンサルテーションでちょっと嬉しい症例がありました。
「敗血症で緊急入院になった症例で、抗菌薬どうしたらよいでしょう?」という、出足はあまり良くなかったのですが、
カルテを確認すると、どうも急性肺炎らしい、喀痰Gram染色を鏡検したら、莢膜を有するGram陽性双球菌が多数見られるではありませんか!


さっそく主治医に連絡し、(とりあえず空気を読んで)「CTRXでいいと思います。最初はレジオネラのカバーのためキノロンを併用してもいいかもしれません。」と伝えました。治療は奏功し、後日主治医から再度の連絡、「喀痰培養はPSSPでした。抗菌薬どうしたらいいですか?」この日は筆者は出張日で他の先生が対応してくれたのですが、ABPCにde-escalationされていました。
自分が主治医だったら、これくらいはできて当たり前、いや、最初のCTRXでも広域すぎという意見もおありだと思います。でも、他科の先生からのコンサルテーションで、敗血症疑いでカルバペネムなど広域抗菌薬を使わず、かつ最終的にABPCまでde-escalationできた症例は、これまであまりなかったので嬉しくなりました。
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2012年1月22日 (日)

ブログ書き込み再開です!

感染症センターの吉本と申します。

 管理人超多忙につき、感染症センターのスタッフも参加して書き込みをすることになりました。今後当院でのコンサルテーション等の活動内容や、U医師によるHIV UP TO DATE(仮称)、当科での些細な出来事をご紹介させていただきます。乞うご期待scissors

<2月の主な予定>

第27回日本環境感染学会総会
日時:2012年2月3日(金曜日)~2月4日(土曜日)
会場:福岡国際会議場,福岡国際センター,福岡サンパレス
会長:山口大学医学部附属病院薬剤部 尾家重治先生

IDATEN winter seminar 2012(SHIKATEN)
日時:2012年2月17日(金曜日)~2月19日(日曜日)
会場:市立奈良病院・奈良県文化会館ほか
SHIKATENホームページはこちらから

奈良県感染症研究会(http://www.naramed-u.ac.jp/cid/2012.2.18%2027th.pdf#search='奈良県感染症研究会')
日時:2012年2月18日(土曜日)14時~
会場:奈良ホテル
特別講演:和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科教授 山中昇先生
共催:奈良県感染症研究会,アステラス製薬株式会社

当ブログをご覧になり、当科にご興味を持たれた方は是非見学にいらしてください。様々なご意見もお待ちしておりますheart01

2011年12月 1日 (木)

ブログ開設しました

奈良医大感染症センターの関係するイベントを主にご紹介するブログを立ち上げました。
このブログでは時系列にイベントを掲載しますので、下の方に過去または直近のイベントが掲載されています。スクロールしてご覧ください。

2011年11月30日 (水)

平成24年度医師募集中:締め切り平成23年10月31日!

現在奈良医大感染症センターでは平成24年度から当科でともに働いていただける医師を募集しております。詳しくは感染症センターホームページからどうぞ!

2011年10月30日 (日)

今日は当直です

管理人の笠原です。

今日は、私一人で大学病院の当直をしております。

奈良ホテルでは、研究会があり、宇野、忽那、小川医師たちが、グラム染色道場主と懇親してる様子が伝わってきました。楽しそうにやってるようで何よりです。

先ほど、とある科からリネゾリドの使用申請がありました。「検査室で今日はたまたま微生物のヒトがいたのでグラム染色してもらったらグラム陽性球菌でして…」とのことで、検査室に立ち寄ると、なじみの微生物検査技師さんがいらっしゃったのでグラム染色についてお話をしました。

当院ではリネゾリド使用にあたって申請書を記載してもらっていますので、当該科に訪れ、主治医と軽くお話をして申請書をもらい、薬剤部に寄ったところ、今日はたまたま薬剤部の当直がHIVと抗菌薬をそれぞれ専門にしているお二人の薬剤師が当直でしたので、控え室で30分ほど将来の夢を語り合っておりました。

21時を過ぎて医局に帰ってきましたら、この1ヶ月間大阪医療センターでHIVの研修をしていた山田医師が、来年長崎の感染症学会で発表するカンジダ敗血症のまとめをやりに来たようです。明日も当直だというのに熱心なことです。

私は今から、指導している大学院生の研究で送付する手指衛生のアンケートに手を入れるところです。現在ICNと一緒にICTマニュアルも大改訂中ですし、まだまだ寝れそうにありません。

奈良医大の感染症センターは、こんなところです。我ながら本当に恵まれた環境だと思います。来年から一緒に働いてくれる(当直してくれる)人を継続して募集しています。我こそは、という方は感染症センターまたは管理人まで是非ご連絡をください!ホームページは以下です。

http://www.naramed-u.ac.jp/cid/

感染症診療も、感染対策も、熱帯感染症も、HIVも、寄生虫も臨床薬理学も臨床微生物学も、みんなみんな欲張りたい!、という人の応募をお待ちしております。

2011年10月29日 (土)

2011年11月24日(木)~26日(土) 第59回日本化学療法学会西日本支部総会・第54回日本感染症学会中日本地方会学術集会

第59回日本化学療法学会西日本支部総会・第54回日本感染症学会中日本地方会学術集会
会期:2011年11月24日(木曜日)~11月26日(土曜日)
会場:奈良県新公会堂
会長:三笠桂一(奈良県立医科大学感染症センター)、喜多英二(奈良県立医科大学細菌学講座)

当科教授が会長となる学会です。おかげさまで7月7日24時をもって演題の募集は締め切らせていただきました。たくさんの参加者にお会いできることを楽しみにしております。

2011年8月15日 (月)

2012年2月18日(土) 奈良県感染症研究会

日時:2012年2月18日(土) 14時~
会場:奈良ホテル
特別講演
和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科教授 山中昇先生

2011年8月 9日 (火)

2011年12月17日(土) 第196回日本内科学会近畿地方会

ホームページ
会場:京都テルサ
当科山田豊先生が発表予定です。

Purulent pericarditis due to Streptococcus pneumoniae

当科中川智代先生の症例報告がInternal Medicineに掲載されました。
Purulent pericarditis due to Streptococcus pneumoniae diagnosed by pneumococcal urinary antigen assay and 16S rDNA sequence of the pericardial fluid.
Nakagawa C, Kasahara K, Yonekawa S, Ogawa T, Kutsuna S, Maeda K, Konishi M, Kikuchi K, Mikasa K.
Intern Med. 2010;49(15):1653-6. Epub 2010 Aug 2.
PMID:20686309

Nocardia beijingensis pulmonary infection

当科小川拓先生の症例報告がJournal of Infection and Chemotherapyに掲載されました。
Nocardia beijingensis pulmonary infection successfully treated with intravenous beta-lactam antibiotics and oral minocycline.
Ogawa T, Kasahara K, Yonekawa S, Nakagawa C, Maeda K, Konishi M, Mikasa K, Kikuchi K.
J Infect Chemother. 2011 Mar 17. [Epub ahead of print]
PMID:21409529

2011年12月8日(木) 第7回新興再興感染症研究会

会場:奈良ホテル
特別講演:近畿中央胸部疾患センター 露口一成先生

2011年8月 3日 (水)

輸入回帰熱の一例

市立奈良病院忽那賢志先生の報告した「輸入回帰熱の一例」がIASRに掲載されています。

2011年8月 1日 (月)

2011年11月10日(木) 奈良県ワクチン研究会

日時:2011年11月10日(木)18時45分~
会場:奈良ホテル新館「大和の間」
特別講演:川崎医科大学 小児科 教授 尾内一信先生

2011年7月31日 (日)

2011年10月29日 第7回奈良感染症サーベイランス

会場:奈良ホテル
特別講演
京都薬科大学、後藤直正先生
西神戸医療センター、山本剛先生

下記プログラムです(クリックで拡大)

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2011年6月30日 (木)

2011年10月22日(土) 第6回奈良県抗菌薬適正使用研究会

会場:奈良ホテル
特別講演:川崎医大、尾内一信教授

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2011年6月20日 (月)

2011年10月15日(土) 第8回 NARA Infection Control Seminar

会場:奈良県新公会堂能楽ホール
特別講演
北海道医療大学:塚本容子先生
金沢医科大学:飯沼由嗣先生

プログラム確定しました。拡大するには下記画像をクリックしてください。

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2011年6月 9日 (木)

2011年10月06日(木) 第81回日本感染症学会西日本地方会学術集会

第81回日本感染症学会西日本地方会学術集会
会場:北九州国際会議場、ホテルニュータガワ

2011年5月31日 (火)

2011年09月24日(土) 第7回奈良県感染症診療フォーラム

会場:奈良ホテル
特別講演
産業医科大学:松本哲朗教授

プログラム詳細は下記画像をクリックしてください。
Photo

2011年5月14日 (土)

2011年09月17日(土) 51th ICAAC 2011

51st Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy
会場:シカゴ
当科中川智代先生の演題がアクセプトされました。
当科からは中川、小松、山田、笠原の4名が参加を予定しています!

2011年5月 6日 (金)

2011年09月10日(土) 第195回日本内科学会近畿地方会

第195回日本内科学会近畿地方会
会場:大阪国際交流センター
当科大野史郎先生が発表予定です。

2011年5月 4日 (水)

2011年09月10日(土) 第8回関西感染症診療フォーラム

日時:2011年09月10日(土)15時30分~
会場:ホテルモントレグラスミア大阪
当科の三笠教授、前田先生と大野先生が参加されます。

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2011年5月 1日 (日)

平成23年08月15日(月) 第3回「タイ・ミャンマー国境における現地で学ぶ熱帯感染症医師研修」

当科大野医師が参加決定しました。
•研修期間:平成23年8月15日(月)〜26日(金)
•研修場所:タック県メソット総合病院(ベッド数317床)

2011年4月15日 (金)

2011年08月12日(金) 第1回なんということのない症例検討会

思いつきの症例検討会ですが、とりあえず開催してしまいます。
会場:厳橿会館2階研修室
時間:19時~21時
参加者:添付案内参照。5年生も7名ほど参加してくれるそうです。提示症例は当日判明。
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