2016年6月 1日 (水)

6月4日(土)IDATENケースカンファレンス開催!(成人・小児ダブルトラック)

IDATENの代表的活動の一つでありますIDATENインタラクティブケースカンファレンス(第45回)が今週6月4日(土)に開催され ます。直前になりましたので再度のご案内をいたします。今回は倉敷中央病院感染症科の上山伸也先生に特別講演をお願いしています。またケースカンファレン スは成人と小児に別れて行うダブルトラックです。

日時:6月4日(土)13時30分~(13時開場)
場所:順天堂大学本郷キャンパスセンチュリータワー10階
(東京都文京区本郷2丁目1-1)

ちらしのPDFは以下からダウンロードできます。
http://www.theidaten.jp/data/case/20160604cc45.pdf

特別講演
演者:倉敷中央病院感染症科/感染制御室 上山伸也先生
演題:感染症科は一日にして成らず~信頼される感染症科、ICTの作り方~

ケースカンファレンスはダブルトラック(成人、小児)です。

成人トラック
オーガナイザー:帝京大学 松永直久先生

症例提示1:自治医科大学附属病院感染症科
症例提示2:順天堂大学総合診療科
症例提示3:神戸医大学感染症内科

小児トラック
オーガナイザー:東京都立小児総合医療センター 堀越裕歩先生

症例提示1:諫早総合病院ほか
症例提示2:東京都立小児総合医療センターほか
症例提示3:聖路加国際病院

学生の方も、研修医の方も、ベテランの方も、看護師の方も、薬剤師の方も、検査技師の方も、その他の方々も、皆様是非奮ってご参加ください!

2016年5月26日 (木)

2016年06月12日(日) 第17回医師・臨床検査技師・薬剤師・看護師のための感染症学セミナー

本セミナーは、事前申込制有料です。お申し込みは日本臨床微生物学会のホームページ(http://www.jscm.org/m-info/155.html)からお願いいたします。

 日本臨床微生物学会では、医師、臨床検査技師、薬剤師、看護師、各学生などを対象に感染症学に関するセミナーを開催しております。各種感染症の診 断、治療および微生物検査についてのレクチャーとケースカンファレンスを通じて、コモンなものからレアなものまでの臨床感染症学ならびに臨床微生物検査の ノウハウを楽しく学ぶことができるように企画されています。

第17回のテーマ:薬剤耐性グラム陰性桿菌について ~CREを中心に~

  1. 日時:平成28年6月12日(日曜日)12時30分~17時(受付開始:12時~)
    場所:神戸大学医学部附属病院 シスメックスホール
    〒650-0017 兵庫県神戸市中央区楠町7-5-2
    地図:http://www.hosp.kobe-u.ac.jp/access.html
    JR神戸線 神戸駅から徒歩12分 地下鉄大倉山から徒歩5分
  2. 内容:近年、グラム陰性桿菌の耐性化が問題となっているが、特にカルバペ ネム系薬に対する耐性の増加が懸念されている。日本においても5類感染症に指定されており、公衆衛生の面からも重要と考えられる。一方、検査・治療・対策 について標準的なものはほとんどなく、各施設個々での対応となっている。また、これら耐性菌のOutbreakの報告は後を絶たないのが現状である。そこ で、本セミナーではグラム陰性桿菌の薬剤耐性について、基礎、検査、治療、対策までをUpdateを交えて学習する。
    1. 12時30分~12時35分
      開会挨拶、イントロダクション
    2. 12時35分~13時55分
      薬剤耐性グラム陰性桿菌を極める
      (1)12時35分~13時15分
       総論
       奈良県立医科大学 微生物感染症学講座 矢野 寿一
      (2)13時15分~13時35分
       検査法
       神戸大学医学部附属病院 感染制御部 中村 竜也
      (3)13時35分~13時55分
       抗菌薬治療
       神戸大学医学部附属病院 感染症内科 西村  翔
    3. 13時55分~14時40分
      教育講演「本邦におけるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の臨床像」
      国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター 早川佳代子
    4. 14時50分~16時50分
      症例カンファレンス
      (1)感染症編
       神戸市立医療センター中央市民病院 総合診療科 蓮池 俊和
      (2)感染対策編
       長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 臨床感染症学分野 田代 将人
    5. 16時50分~17時
      質疑・応答、総括、閉会

2013年4月10日 (水)

風疹のおはなし

Hello, 皆様。時間帯に関係なく使える挨拶は素敵ですね。

さて、関東地方を中心に風疹が流行していますが、徐々に中部地方から近畿地方にも拡大中です。一般的な風疹の知識をまとめました。

風疹は、発疹・リンパ節腫脹・発熱が3大症状でとされるウイルスによる疾患です。基本的に20-40%の不顕性感染(ウイルスに感染しても症状が出ない)があります。通常は数日で症状が改善しますが、数千人に一人の割合で脳炎を起こすことがあります。

妊娠中の女性が感染すると、先天性風疹症候群を胎児に引き起こすことがあり、妊娠12週までならば85%と高率です。妊娠週数が下がるにつれて頻度は下がりますが、17~25週であっても25%程度発症します。先天性風疹症候群の症状は胎児の難聴・白内障・心臓奇形です。

これらの情報を聞くと、妊娠を考えておられる女性は非常に不安になると思いますが、実は現在妊娠可能な年齢の女性の90%程度は風疹に対する免疫を持っています。これは1977年~1995年まで中学女子に対して風疹の集団接種が行われ、その後個別接種に移ってからも風疹を含んだワクチンが接種され続けているためです。したがって、妊娠を考えている女性はあわてずに抗体検査を受け、十分な抗体を持っているか確認するのがよいということになるでしょう。抗体がなければワクチン接種に進むという方針がよいと思われます。

では、現在妊娠していることがわかっている妊婦さんが風疹抗体陰性であった場合どうするのでしょうか?ワクチンは妊娠中に接種することができません。なぜならワクチンで風疹に罹患する可能性が否定できないためです。となると、風疹の患者に接触しないように気を付ける以外には無いということになります。はたしてそんなことができるのでしょうか?

ここで問題になるのが、1995年までに中学生になった男子には風疹ワクチンが接種されてこなかったという事実でしょう。かくいう私もその一人ですが、最大30%近くが風疹抗体を保有していません。したがって、妊婦さんの夫や兄弟が風疹にかかることがとても危険なのです。したがって、周囲の男性陣が風疹に対する免疫を獲得することが妊婦さんを守るうえで大事です。抗体陽性の人たちで取り囲んで妊婦さんを守る、こういう方法をコクーニングといいます。風疹ワクチンは1回接種すると95%程度の割合で抗体が上昇しますので、男性陣もこれを機会にきちんと抗体検査、ワクチン接種を考える必要があると思われます。

2013年3月30日 (土)

雑感

こん○○は、山田です。
早いもので、来週から新しい年度になります。
自分が当センターに来て2年になりますが、この2年間だけでも感染症センターの活動が院内全体でだいぶ認知されてきたのではないかと、僭越ながら思っております。その中で最近一つ気になっていることがあります。
当センターでは以前より、血液培養陽性となった患者のカルテに「血液培養陽性報告」を記載し主治医に注意を喚起しています。これと別に主治医には微生物検査室より連絡が入るようになっています。この数ヶ月くらい、初期研修医を含めた若手医師を中心に、当センターの記載内容を先読みして抗菌薬の変更を行っている症例が散見されるようになりました。嬉しい限りなのですが、一つ気になるのが、腸内細菌科が疑われるグラム陰性桿菌が検出された時に、機械的にカルバペネムに変更している症例もまた散見されることです。
これは当センターでESBL産生腸内細菌のアラートもしている影響でしょうが、毎日ベッドサイドへ足を運んでいる主治医は、当該の患者さんの状態について、「血液培養陽性報告」記載医よりはるかに多くの情報を持っている筈です。例えば尿路感染症に対して第1世代セフェムで治療を開始して、血液培養陽性が判明した時点で患者の状態が改善していれば、外野が何を言おうが自信を持って第1世代セフェムでの治療を継続して下さればよいのです。治療効果判定はまずはベッドサイドで、改めて書くととても今更なのですが、まぁそういうことです。

2013年3月 7日 (木)

血液培養陽性報告ということ

みなさま、こん○○は。

山田です。久しぶりのブログ書き込みです。本日は半ば覚え書き的に日々考えていることを書きます。

当院では以前より、血液培養陽性となった症例に対して、血液培養陽性報告という形で主治医向けのアラートを当センターの医師がカルテに記載しています。最近では研修医時代に当センターをローテートされた先生が各科に少しずつ増えてきていることもあり、当センターの報告もスムースに受け入れられていると感じています。自分が勤め始めてからの2年間だけでもずいぶん受け入れが良くなった印象です。

この報告の際に、個人的に心がけていることがあります。それは「自分がその科の後期研修医1年目だったら、この血液培養陽性報告をどうアセスメントして、指導医に自分の考えを伝えるだろうか」と、ある種の思考実験をやることです。各科のバックグラウンドがないので、本当の後期研修医1年目より厳しいですし、実際は下手の考えなんだろうと思います。

ですが、血液培養陽性ひとつでも、患者背景を最低限把握しておかないと、何とも言えない筈です。何とも言えないかもしれないけど、それでも何か言うことで貢献しうる、ある意味奇特な仕事です。奇特であるということを忘れずに続けていければいいなと日々思っています。

2013年2月28日 (木)

コンサルテーション

みなさま、こんにちは!

感染症科とはコンサルテーション命だと思いますが、難しいですよね。特に大学病院は他科との壁が高く、感染症に関してはこちらが専門であっても、鶴(教授)の一声で治療方針が決まってしまうこともあると思います。当院は大学病院ではありますが、比較的他科との壁が低く、そこまで困ることはそんなにありませんが、やはり気を遣う場面も多くなります。医学的に正しいと信じたことを主科に伝えて押し通すことが真のコンサルテーションとは言えません。やはり、その場その場の空気を読み取ることが大切ではないでしょうか。コンサルテーションに関しては、これまで神戸大学教授の岩田先生をはじめ、すぐれた書籍が世に出回っておりますが、当院三笠教授が編集された書籍が昨年11月に発売されたので宣伝です。

http://www.amazon.co.jp/%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%8C%BB%E7%99%82-%E5%B0%82%E9%96%80%E5%8C%BB%E3%81%AE%E5%87%A6%E6%96%B9%E6%84%8F%E5%9B%B3%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%82%8C-%E4%B8%89%E7%AC%A0-%E6%A1%82%E4%B8%80/dp/4524262636/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1362034537&sr=1-1

私もすべて読んだわけではありませんが、他科へのコンサルテーションの際の気遣いや考え方などが記載されており、感染症医だけでなく、ICN、ICPも必読の書籍であると考えています。是非、一読ください。

2013年2月 5日 (火)

Surviving Sepsis Campaign Guidelines 2012(私見)

ご存知の方も多いと思われますが、先日Surviving Sepsis Campaign Guidelines 2012がようやくpublishされました(Critical Care Medicine 2013; 41: 580-637)。

分量、引用文献数、参加学会数は過去最大で、日本からは2008年版から日本集中治療医学会と日本救急医学会が参加しています。また,2008年に離脱していたANZICS(豪州集中治療学会)も2012年版では復帰しています。詳細は以下の通りです。

SSCG 200416ページ,135文献,11学会

 SSCG 200833ページ,341文献,16学会

 SSCG 201258ページ,636文献,26学会

主な変更点はいくつかありましたが、他のブログでもたくさん取り上げられているので、自分が気になった点をいくつかpick upします。

①β-Dグルカン、ガラクトマンナンの登場

②乳酸値の重要性

③昇圧薬はノルアドレナリンが第一選択

④目標血糖値は180mg/dl以下(SSCG2008では150mg/dl以下)

⑤人工呼吸器関連肺炎の予防についての記載

⑥ストレス潰瘍予防はH2RBよりもPPIを優先

⑦免疫グロブリン製剤は使用しない.

⑧栄養管理について(早期に少なめから開始)

     の記載には若干驚きましたが、よく考えるとICU settingでは中心静脈カテが入っている患者さんは多く、ブドウ球菌ほどではありませんが、真菌も起炎菌としては上位にエントリーされる微生物であり、しかも治療が遅れると予後不良なので、注意喚起としては良いことだと思います。真菌には時々足を掬われることがあるので。

     は予想通りの推奨です。というか遅すぎるといった印象です。重症患者のマネージメントをしている医師であれば、乳酸の重要性は肌で感じていると思います。3年くらい前のブルージャーナルに載った乳酸志向型治療の論文がkey paperですが、自分自身も乳酸値の動向は予後に影響する印象はずっと持っていました。

     も予想通りの推奨ですね。自分が以前勤務していた施設も10年前から敗血症のファーストラインはDOAでなくNAを使用していましたが、ようやくといった感じです。

     血糖は低目がいいと思いますが、頻回にチェックしないと低血糖のリスクが高いのであまり厳格でない方がよいといった推奨は、NICE-SUGAR研究をはじめとしてたくさん報告されています。一般病棟では頻回の血糖チェックは困難という現実的な問題もあります。

     VAPの予防にSODSDD、グルコン酸クロルヘキシジンの推奨がされています。自分自身SOD/SDDは数えるほどしかしたことがありません。クロルヘキシジンなんて、皮膚の消毒にしか使ったことがありません。勉強しないと・・。

     何年も前から、海外ではPPIが多く使用されているにもかかわらず、日本ではH2RBが相変わらず多いですね。最近はPPIも増えてきましたが。胃薬として漫然とH2RBPPIが処方されていますが、症例を選んで処方してもらいたいものです。

     2012年の日本版敗血症診療ガイドラインと異なり、免疫グロブリン製剤の評価を否定している点は面白いですね。私自身もグロブリンを重症感染症に対して使用したことはありません。ガイドラインに記載されても、日本では使用は続くのでしょうね。

     早期栄養開始は以前から主張されていますが、なかなか実行できていない施設が多いのが現状ではないでしょうか?あと、最近はoverfeedingなる概念が言われるようになり、入れればいいって問題ではないことも言及されています。

その他、気になる箇所はたくさんありますが、書ききれないのでこの位にしておきます。自分は敗血症大好き集中治療医なので、この領域は常にアンテナを立てているので、はっきりいって目新しいガイドラインという印象はありませんが、自分の専門領域の勉強で忙しくされている医師には、このようなガイドラインは最新の敗血症治療を知る上で非常に有用であると考えます。ガイドラインが全てではありませんが、治療の参考にする価値は十分にあり、患者様の予後が改善されることを望みます。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

2013年1月31日 (木)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

 遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。

 感染症医でありながら、不勉強で知りませんでした
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000073-mai-soci

 敗血症や血小板が低下するTTPやHPSとは鑑別が困難みたいです。

 やはり問診が重要ですね。疑わないとダニとの接触なんて聞きませんが・・・

 本年も奈良医大感染症センターを宜しくお願いいたします。

2012年12月30日 (日)

2012年最後のご挨拶

 ブログをご覧の皆様、本年は大変お世話になりましたm(_ _)m

 本年の感染症センターを振り返ると、新しいメンバーがたくさん増えたこと、ICT活動がより本格的になったことが私的に印象的でした。個人的には、感染症学会(長崎)に参加させていただいたこと、無理を言って東京に短期研修に行かせていただいたこと、新しい外勤先でICT活動に参加させていただいたこと、感染症学会専門医とICDを取得できたことが印象的でした。

 何人か関連病院に出るため寂しくなりますが、来年度からの新しい戦力も何人か来て頂ける状況です。渡航外来オープンに向けて着々と準備も進んでおります。来年も奈良県立医科大学感染症センターを宜しくお願いいたします。

2012年11月29日 (木)

感染症医のバックグラウンド

みなさま、こん○○は

 先日、小児科医の方が見学に来られました。小児科を10年やってきたが、感染症に非常に興味があり、感染症科で働きたいと仰っておられました。ただ、小児科医が感染症科で内科の知識もないのにやっていけるのかといった心配をされていました。

 感染症医のバックグラウンドはほとんどが内科医であると思われますが、外科医や小児科医、集中治療医であることもあります。感染症業界でご高名な亀田の細川先生も最初は小児科医だったそうです。さて、感染症医に内科のバックグラウンドは必要でしょうか?私の答えは(自分自身が内科医でないから言うわけではありませんが)、内科医である必要はありませんが、内科の知識は必要であると思います。当院では内科のバックグラウンドのない僕のような人間を拾ってくれましたが、正直なところ「内科でトレーニングしていない人はなあ・・・」といってやんわりと断られた病院もありました。僕自身は、救急を数年やっていたので、大人を見ることには慣れていましたが、やはり総合内科的な知識が無いと苦労する場面が多かったように思います。

 米国で感染症専門医になるためには、まず3年間の内科レジデンシーを修了し、米国内科専門医認定試験に合格し、その後感染症フェローシップ・プログラムに進み、2年間の研修修了後に米国感染症専門医認定試験に合格する必要があります。日本では何科であれ一定の条件を満たせば日本感染症学会が実施する感染症専門医認定試験を受験し、合格すれば専門医を名乗ることができるので大きく異なると思います。

 逆に小児感染症を、小児の知識を持たないで診療することは困難であるので、米国のように日本でも小児感染症専門医が早期に発足することを望みます。ただし、ただ試験を受ければ取得できる専門医ではなく、ある程度トレーニングを受けた医師が取得できるシステムになって欲しいと切望しております。

 話が脇道に逸れましたが、内科医以外にも外科医や集中治療医などがディスカッションに加わると病態の把握が深まるので、非常に有益であると思います。その辺りが、内科医としては研修医レベルの僕を拾ってくれたこの医局のお考えなのでしょうか?いずれにせよ、教授の懐の深さには頭が下がる思いです。

2012年11月16日 (金)

Surgical Site Infection(SSI)

みなさま、こん○○は

 本日、当院にて院内感染セミナーが開催されました。今回は三重大学より小林美奈子先生をお招きしてSSIにつき、講義をしていただきました。

 小林先生はSSIの疫学やガイドラインを熟知されていて、非常に分かりやすい講義でしたが、私自身としては、「外科医師」からの視点の感染対策が理解できて、すごくためになる講義でした。特に術中の針刺しのことや、double glove techniq、手術器具や糸についての話は、外から見ている内科医にはなかなか実感しにくい内容ですが、その点を非常に明快にお話していただきました。私自身、救急医をやっているときには手術に入ったり、ICUに勤務しているときは術後管理をしていましたが、そのときには外科の知識が必要でした。やはり外科医の視点なしにSSIは語れないと思いました。

 前任地でICT会議に、感染に興味がありそうな若い外科医師を引っ張り込んでいました。SSIに関しては外科の意見が必要であると考えたからです。当院の規模では、それはなかなか困難かもしれませんが、外科医とのクロストークを増やすことで、充実したSSI対策が行えると思っております。

 心臓血管外科の医師から、ドレーンの留置と抗菌薬投与期間につき質問がありました。消化器外科や脳外科、整形外科、心臓血管外科などは同じ外科でも全く異なるため、一括りにはできませんが、心臓血管外科では感染=縦隔炎となり、致死的になる可能性があるので、なかなか「ドレーンは必要ない」「抗菌薬はすぐに中止すべきである」とは言いにくいことをよく経験します。このようなケースは個々に対応すべきであり、ここが我々感染症医の出番ではないでしょうか。

2012年11月 1日 (木)

学会シーズン

11月になりました。秋になり学会シーズンとなりましたが、調べてみると11月の医学系学会は77ありました!漏れがあり、まだまだあると思われます。感染症関連(総会)では

11月10-11日:日本医真菌学会(東京都)

11月13-15日:日本ウイルス学会(大阪市)

11月17-18日:日本ワクチン学会(横浜市)

11月24-25日:日本小児感染症学会(北九州市)

がありました。その他、感染症以外でも日本救急医医学会や臨床リウマチ学会、未熟児・新生児学会など面白そうな学会が目白押しです。その他、日本コンピューター外科学会や日本催眠医学心理学会、日本抗加齢美容医療学会等、自分が行くことはないけど一度拝聴してみたい学会もあります。さて、11月に開催される当科絡みの学会、研究会は以下です。

第60回日本化学療法学会西日本支部総会・第55回日本感染症学会中日本地方会学術集会・第82回日本感染症学会西日本地方会学術集会共同開催
日時:2012年11月5日(月曜日)~11月7日(水曜日)
会場:アクロス福岡

→当科からも多くの発表があります。ちなみに僕はお留守番です(泣)

日本エイズ学会
日時:2012年11月24日(土曜日)~11月26日(月曜日)
会場:慶應義塾大学 日吉キャンパス

→当科からも発表予定です。

奈良県ワクチン研究会
日時:2012年11月29日(木曜日)
会場:奈良ホテル
特別講演:久留米大学 感染医学講座臨床感染医学部門 渡邊 浩先生

→三笠教授が座長を務め、小川医師が発表の予定です。

感染症医として感染症系の学会に積極的に参加することも重要ですが、感染症医は総合的に患者を診なければならないので、他の学会にも参加して知識をアップデートする必要はあると思われます。僕も日本抗加齢美容医療学会に参加しようかな~

2012年9月26日 (水)

医局員募集

皆様、こん○○は。本日は当科の宣伝です。先日当ブログ管理人が別のところで書かれた記事を許可なしにscissorsここにペーストさせていただきます(*^-^)

 

奈良医大感染症センターでは来年度の後期研修医を募集しています.

第一次締め切りは1031日となっています.また,見学も随時募集しています.

http://www.naramed-u.ac.jp/~cid/

なお、〆切については多少融通が利くと思いますので、もしまだ来年以降の進路がお決まりでなく、当科も選択肢として考えて頂ける方がいらっしゃったら

cid@naramed-u.ac.jp

までメールをください。見学等の調整をさせていただきます。

当科の特徴は,

(1) 感染症領域全般にわたって幅広い研修が可能

(2) 医師の背景が多彩

(3) アットホームな暖かい雰囲気で,自由度の高い医局

です.

以前から各科から受ける一般的なコンサルテーションに加え,移植患者や血液悪性腫瘍患者,胆癌患者に発症する日和見感染症,HIV感染症(外来通院患者は100名以上),血培陽性患者介入,ワクチン外来などを行っていますが,今年度から墨東病院にいらっしゃった中村ふくみ先生が奈良医大に移られたのを機に,寄生虫感染症と熱帯感染症にも注力しています.渡航外来も現在検討中です.また後期研修医には,海外での熱帯医学研修の機会もあります(昨年はベトナム,今年はタイに行ってもらいました).

今年度はさらに感染対策室でのローテーションも開始し,日本の感染症医には必要となることの多い,感染対策関連の研修も充実させようとしています.当科の医師は奈良医大出身者もいますが半数以上が他大学の出身者で,さらに研修も八尾,湘南鎌倉,民医連,静岡県立こども,など様々です.いろいろな経験と意見を尊重し,「一つの伝統的なやり方」にとらわれない研修が可能です.

当科研修後の進路は,奈良県内外の病院での感染症内科の立ち上げに参加してもらうほか,国立国際医療センターやペンシルバニア大学など,国内外でさらに研修を深めることも可能です.

当院は大学病院ですので,リサーチに力を入れています.笠原の個人的な希望ですが,「リサーチがやりたい」という方なら,なお歓迎です(笠原が採用を決めるわけではありません).正確で詳細な臨床微生物検査と,高いレベルの感染症診療を「つきあわせた」臨床疫学的研究を遂行したいと考えています.

当科の教授である三笠桂一は各種感染症関連学会の理事や評議員を務め,他のスタッフも感染症専門医をはじめ,各種資格を保持しており,当然ながら当院は感染症専門医の研修施設に指定されているほか,第1種感染症指定医療機関,AIDS中核拠点病院,環境感染学会教育認定施設などに指定されています.感染症専門医はもちろん,内科認定医,専門医など各種資格取得のサポートをします.学会等での発表の機会も多数ありますし,論文執筆も励行しています.

まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが,さらに詳しく知りたい方は

http://www.naramed-u.ac.jp/~cid/Recruit.html

をご覧いただくか,当科までご連絡ください.

当科のメールアドレスは

cid@naramed-u.ac.jp

となっております.

皆さんのご応募をお待ちしております.

2012年9月13日 (木)

奈良医大感染症センターICT

 みなさま、ご無沙汰しております。本日は当院のICT活動についてご紹介させていただきます。ICT(infection control team)とは文字通り、感染症をコントロールするチームの事で、多職種で構成されます。詳しくはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%9F%93%E5%88%B6%E5%BE%A1%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0をご覧ください。

 当院ではこの春より感染症センター医師が交代でローテートして、病棟患者を受け持たずにICT業務に専念できるようにしています。日本のほとんどの病院では日常の感染症科としての業務の片手間(という言葉は適切でないかもしれませんが)でICT活動を行っておられる医師が多いと思います。当院でもこれまでそうでしたが、教授や感染制御室長の「ICT業務に専念して欲しい」という思いから実現しました。現在私がローテートさせていただいておりますが、非常に充実したICTライフを過ごしております。

 主な業務は、毎日の耐性菌ラウンド、血培陽性ラウンドに加えて、週1回のICTラウンド、全病棟ラウンド、月1回のICTミーティングや病院管理者を交えたICCなどを行っております。その他個々でアンチバイオグラムの作成等の業務を行っています。他病院との連携を深めたり、院内感染症セミナー等も行っていますが、書ききれないので省略します。ICTは非常に業務量が多いことを再確認しました。

 これまでの自分の思考回路は感染症医としての視点のみでしたが、ICTとしてはさらに異なった視点からの考え方が加わり、非常に勉強になります。なんとなく感染症を勉強するのも一手ですが、「本当のICT」というものを勉強したい方は是非当院に来てみてください。

2012年7月12日 (木)

小児におけるantimicrobial stewardship program

いきなりですが、皆さんはantimicrobial stewardship program(ASP)という言葉を聞かれたことがありますか?このブログを閲覧している方々は感染症に興味がある方々が多く、「常識だ!」と言われるかもしれませんが簡単に話させてください。

抗菌薬の管理に関しては,従来の“antibiotic control”といった考え方から“antimicrobial management”に進展し,現在では“antimicrobial stewardship”といった概念に至っています。antimicrobial stewardshipとは,抗菌薬の適正使用から耐性菌問題まで含めた包括的な対策の事を指します。日本では抗菌薬の選択はほぼ主治医の権限でなされおり、医師によって抗菌薬の適正使用に関する理解度が異なります。よって感染症科医や薬剤師が抗菌薬の使用を適正に管理して耐性菌の増加を防ぐとともに、抗菌薬による副作用や合併症を未然に防止することによって現在、そして未来の患者さんの予後を改善します。成人領域においてASPは少しずつ浸透しており、当院でも(まだ十分とは言い難いですが)積極的に実施しています。しかしながら小児領域ではまだまだと言っていいでしょう。

北米の大学病院や小児病院などの3次施設では、「小児感染症科」という専門科があり、様々な診療科から相談を受けて治療方針をアドバイスします。コンサルタントがメインの業務ですが、コンサルタント業務以外には、抗菌薬の適正使用を目的とした業務、すなわちASPがあります。このような小児感染症科は一体日本にどのくらい存在するのでしょうか?私が知らないだけかもしれませんが、ほとんどないと言っていいと思います。先日数少ないASPを実施している小児病院を見学する機会がありましたが、その積極的な活動には非常に驚かされました。なお、当院では感染症に興味のある小児科医師が毎日の微生物カンファレンスに積極的に参加してくれています。「小児科感染症」ではなく、「小児感染症科」というフィールドが近い未来に日本でも確実に拡がると自信から確信に変わる日を待ちわびております。

2012年7月 2日 (月)

外勤先にて

こん〇〇は。山田です。
本日は外勤先の話です。こういう話を触れるのは、大学の一つの強みかもしれないです。
この4月から、新しい外勤先へ勤めています。昨年度の外勤先とはかなり様相が違っており、市中病院の多様性を痛感させられます。自分は奈良医大へ来るまでは、初期研修からほぼ一つの法人内で仕事をしていたので、知らないうちにものの見方が制約を受けていたようです。その事に気付けただけでも得られたものは大きいというべきなのでしょう。
さて、外勤先でのことですが、先方のスタッフは各職種とも自分のことを「医大の感染症医」という目で見られているようです。人によって多少の温度差はありますが、感染症以外のことはほとんど聞かれないという一事だけでもそのことを意識せざるを得ません。ですがそう見られている以上、全力で応えるのみです。
そして、外勤先では感染症医は自分ひとりで逃げ場はありません(実は別の曜日に他の先生もパートで来られているので厳密には違うのですが)。市中病院の患者層は大学病院のそれと異なっており、医大であまり経験のない症例のコンサルテーションも普通にあります。そうした場合は色々なところで学んできたことを動員して回答させていただいております。現在の外勤先に勤め始めて3か月ですが、楽しく学ばせていただいております。

2012年6月 4日 (月)

新都心感染症研究会

わけあって東京にいる吉本です。

本日我が感染症センター中村ふくみ医師の講演があるので、拝聴しに行きました。この勉強会は慶応大学、東京医科大学、東京女子医科大学の3大学が開催している感染症の勉強会で今回が14回目みたいです。今日は6月4日(虫の日)で、タイトルはずばり、プライマリーケアと寄生虫症〜一般臨床医・感染症医が知っておくべき寄生虫症〜です。私は感染症医を名乗っているわりには、寄生虫は苦手で、寄生虫といえばサナダムシ、マラリア、アメーバー・・・的な非常にお粗末な知識しか持ち合わせておりませんが、今回の講演を聞いて、「カモン!寄生虫patients」といった気分になりましたscissors寄生虫の講演といっても、~条虫や~線虫といった寄生虫の羅列に終わらず、我々臨床医が日々の診療を行う上で、どういったときに寄生虫疾患を疑い、どのような介入が必要かといった内容をクリアカットに説明していただきました。あっという間の1時間でした。中村先生に許可を得ていませんが(^-^;、簡単にエッセンスを記載しておきます。

①寄生虫症は減っているが増えているものもある

②虫が出れば回虫と思い込みコンバントリンを処方する医師がいるが、必ず虫体を確認

③食品媒体性寄生虫症は食中毒である、よって一緒に食べた人の検査、届け出が必要

④皮膚爬行性疹、移動性皮膚腫瘤から寄生虫症が想起できる

⑤標的臓器が決まれば寄生虫は絞られる

⑥抗体スクリーニング検査があるが、感度・特異度は虫によって様々(専門家に相談)

そして、当たり前であるが、一番大事なことは

問診(食歴、渡航歴、居住歴、ペット飼育歴等)の聴取が重要である

みなさまも寄生虫に興味を持たれたのではないでしょうか?当院へ見学に来られた際には是非中村先生と話してみてください。3度の飯より虫が大好きな先生です(中村先生、ごめんなさいm(_ _)m)

追伸:青木眞先生のブログでもこの勉強会について取り上げられています。寄生虫「萌え」な方のためのparasite museumは必見です!!!

2012年5月30日 (水)

影ながら

 皆様、こん○○は。
 感染症センターの山田です。この4月から多くの仲間が集まってくれて、当センターもますます活気が高まっています。感染症に興味のある方は是非見学にいらして下さい。
 最近、コンサルテーションを受けていて気付くことがあります。各科の先生方がコンサルトされるのはマネジメントが難しい症例が多いのですが、広域抗菌薬を使ってもいいのかな、という若干のためらいが見られる場面に時々遭遇します。
 主治医の先生が抗菌薬の使い方に関して問題意識を持ってくれることはすばらしいことだと思います。主治医の意見と当科の意見が食い違うこともたまにありますが、最も重要なのは患者さんが良くなること(広義には、将来出会う患者さんも含みます)で、それに貢献できるのだったらこちらの言うとおりにしていただかなくても問題ありません。
 また、食い違いの背景には、当科で時に捉え切れていない各科の専門的な問題があるケースもあります。そうした場合はこちらも学ばせてもらって、次に活かしていきたいと思います。
 これまで、当科の先輩方が地道に取り組んで来られたことが、少しずつ芽を出し始めているんだと思います。継続は力なり、ですね。

2012年4月27日 (金)

感染症学会雑感 ガイドラインとリスクファクター

 先日、感染症学会へ行ってきました。諸事情あって、25日1日だけの滞在でしたが、興味深い発表が多かったです。特に興味を引いたのが、医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドラインにおける抗緑膿菌活性のある抗菌薬の推奨を検討したものでした。このガイドラインでは重症度によって経験的治療の抗菌薬を分けていますが、喀痰Gram染色などきちんと評価すれば、重症例でも抗緑膿菌活性のない抗菌薬でも死亡率に差が出ないというのが、発表の趣旨です。
 これを聞いていて、広域抗菌薬について考えてみました。私たちが広域抗菌薬を使うのは、経験的治療で外すと予後が悪くなるからです。そして外すのは、耐性菌による感染症の時です。耐性菌による感染症のリスクファクターについては多数の報告がありますが、多くの場合「オッズ比○.△△」という形で表現されます。ある報告(Can J Infect Dis Med Microbiol. 2009 Fall;20(3):e43-8)では、ESBLまたはAmpC産生菌を検出するリスクは、14日以上の入院でオッズ比3.05、28日以内の第3世代セフェム使用でオッズ比4.52との結果が出ています(別にこの報告を持ち上げる訳ではありません。あくまで一例です)。
 これをどう考えるか。この報告のDiscussionで、E. coliの0.28%、K. pneumoniaeの0.8%がESBL産生するというサーベイランスが引用されています。話を簡単にするために以下では1%で考えることにします。確率1%とは、オッズ比で言えば1/99です。これで、14日以上入院し、第3世代セフェムが使用されたとして、オッズ比は1/99×3.05×4.52≒0.139。ちょっと繰り上げて1/7としても、2つのリスクを考慮した場合で確率は1/8。このくらいになると臨床的に無視はできないでしょうが、決して高い確率ではありません。この1/8をカバーするために全例カルバペネムを使用するとなると、8回中7回は不要であったと後から分かるわけです。
 ここからは哲学も絡んできますが、ガイドラインって、非専門家がこの1/8で足下をすくわれないように作成されるという一面があるのではないでしょうか?その分、ある程度の不正確さはついて回りますし、子細に検討すれば広域抗菌薬の使用が過剰ということも当然あると思います。これはやむを得ないでしょう。
 専門医としてコンサルテーションを受ける場合は、そこから一歩進んで、目の前の患者に対して、既存のガイドラインの内容がどの程度当てはまるのかを検討し、最適な治療を模索することが必要なんだと思います。抗菌スペクトラムで言えば、ガイドラインより狭域となる場合もあれば広域となる場合もあるでしょう。狭域の方がエレガントだとは思いますが、そこは症例毎の問題です。

2012年4月 8日 (日)

時は巡りて・・

こん○○は。山田です。
 年度も変わって、新体制がスタートしました。前項の通り、今年度は熱い一年になりそうです。新しい外勤先で、ICT的な活動を始動するぞと意気込んでいたところ、さっそく初期研修医向けのレクチャーを頼まれました。研修医オリエンテーションのうちにやって欲しいというから、もう次に行ったときにはやれということですね、これは。
 それで、昔使ったスライドを見返してみました。後期研修医だった頃、当時の初期研修医向けに感染症入門のレクチャーをしたことがあります。そこから取捨選択してupdateしてと思っていたら・・何と!当時ネットで拝借した画像に”ID conference”とサインされていました。すごい写真音痴なもので、使える画像はないかと検索していたのを思い出します。当時のレクチャーは割と好評だった記憶がありますが、それもネット上で出会っていた今のボスのお陰だったというわけですね。
 その僕が、今は奈良医大の感染症医として、外病院の研修医にレクチャーを行う立場になっている、奇妙な縁だと思います。一つ言えるのは、こうなった以上、もう写真音痴などと言っておれない!ということです。さっさと学習しないと(汗)

新年度明けましておめでとうございます

 みなさま、新年度明けましておめでとうございます(もう1週間になりますが)m(_ _)m

 今年度も新戦力が加わり、充実した診療を行えそうです。初期研修を終了した2名に加えて、墨東病院からフリーエージェントでエース級のドクターを獲得しました。さらには5月からもう一人加わります。シーズンに突入し、松井秀喜を獲得した気分です!もうすぐ感染症センターのホームページも更新されると思いますので、詳しくはそちらをご覧ください。個人的には金曜日の外勤日を木曜日に変更していただき、ようやくICT会議に出席することができました。まだ1回しか参加していませんが、昨年度参加できなかったことを後悔してしまうほど充実した内容でした。今年は積極的にICTに参加しようと思っています。

 

 さて4月の予定ですが、大きなイベントとしては感染症学会総会、化学療法学会総会でしょう。4月最終の週は人が居なくて大変です。私も当直明けの朝に長崎に旅立ちますbullettrain

第60回日本化学療法学会学術集会
          日時:2012年4月26日(木曜日)~4月27日(金曜日)
          会場:長崎ブリックホール他
          会長:産業医科大学副学長 病院長・泌尿器科学教授 松本哲朗先生

第86回日本感染症学会総会・学術講演会
          日時:2012年4月25日(水曜日)~4月26日(木曜日)
          会場:長崎ブリックホール他
          会長:長崎大学病院病院長 河野 茂先生

 本年度も奈良医大感染症センターをよろしくお願いいたします。病院見学は随時受け付けておりますhospital

2012年3月28日 (水)

サナダムシ

久しぶりの更新ですm(. ̄  ̄.)m

今日は何年かぶりにサナダムシを見ました。正式名称は日本海裂頭条虫(疑)です。

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この写真の右側が感染症センターO医師です。かなり絡まっており、最初はチマチマと攝子を使って解いていましたが・・・

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だんだん面倒くさくなってラーメンを作るかの如く、手づかみで虫と格闘しだしました!

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その甲斐あって、教科書のようにきれいに並べることができました。

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皆様は頭の部分がどうなっているかご存知でしょうか?上の写真の一番上がいわゆる胴体の部分ですが、その下が頭の部分です。頭の部分はかなり細くなっていますが、このサナダムシは細い部分がかなり長くなっていました。

ちなみに患者様は元気に帰って行かれました。当院では全国的に有名な寄生虫学の教室があり、このような体験も(頻繁ではありませんが)できます。是非見学に来てみてください。 

2012年3月16日 (金)

本日の抄読会

皆様、こん〇〇は。山田です。
気分を変えて科内抄読会について。本日はローテート研修医がN Eng J Medのcase recordを持ってきました。当科では抄読会でcase reportを取り上げることは珍しいので、ちょっと意表をつかれました。もともと大変優れた内容であり、こうした場で皆で検討するとやはり面白いです。免疫抑制剤使用中に胸部異常陰影を呈した症例でした。
最近は通勤電車の中で流し読みするだけで、読みながら立ち止まって考えることがなかったので、研修医の先生が色々考えながら周囲のツッコミに答えるのを横目に、自分もコメントを考えながら読み込んでいくプロセスを楽しませてもらいました。この先生には感謝です。
4月から、また新しい研修医たちがローテートしてくる予定となっています。ローテーターのバックグラウンドや志望は様々ですが、多様な個性のある先生方が出入りする感染症センターであり続けてほしいものです。

2012年3月 5日 (月)

当院のコンサルテーション業務 あまりご存じない方へ

皆さん、こん〇〇は。
感染症センターの山田です。本日は当科のコンサルテーション業務について少しご紹介いたします。だいぶ認知されてきたとはいえ、まだまだ歴史の浅い診療科ですので、少しでもイメージを持ってもらえればと思います。
コンサルテーションですので、他科の先生(時にはコメディカルの場合もあり)から対診依頼、または電話で相談を受けてから行動します。その内容は多岐にわたりますが、最近の事例からいくつかピックアップします。
・特に既往のない患者が救急搬入され敗血症性ショック疑い、感染創は現時点で不明、血液培養からレンサ球菌検出と微生物検査室から報告あり、抗菌薬選択について相談。
・腎移植後の患者で胸部異常陰影あり。肺炎疑っているが鑑別診断について相談。
・統合失調症で精神科入院中の患者が発熱と炎症反応高値。評価依頼。
・術前検査でHIV抗原・抗体が陽性。感染対策について手術室看護師から相談。
と、実に多様です。内容によりますが電話での返答で解決したり、患者さんを診察して当科としての推奨を提示したり、病態によっては当科も併診となったりします。
時々、こうやってコンサルテーション内容を紹介していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

2012年3月 4日 (日)

束の間の休息に

皆さん。こん〇〇は。山田です。
 年度末が近づいており、新しく来られる先生方がどんな方なのか、またローテート研修医はどのくらい来てくれるのだろうと、徐々に緊張感が高まってきております。
 先日は束の間の休みで東部感染症研究会に行ってきました。遠方でしたがこうした研究会には出られるうちに出来るだけ行っておこうと思っています。
 http://blog.livedoor.jp/scckansen_kurai/archives/5706454.html
 一例症例提示と、後半は砂川恵伸先生のご講演でした。ご講演の内容は、上記リンクにもありますが病理学的な感染症、一般医療の考え方についてのもので、普段あまり意識しない内容だったためよい勉強となりました。
 症例提示は静岡県立がんセンターのフェローの先生によるもので、肺癌術後に空洞性病変が出現した症例というものでした。症例自体はstraightforwardなものでしたが、ベテランの先生方が大勢おられる中で、頑張っておられるなぁ、と思いました(少し前にある会合で症例提示した自分の姿と重ねて見ていました。やっぱり大変だ)。
 他施設のフェローの先生がどうしておられるのか、自分に足りてない所、あるいは自分が得意な所はどの辺りか、こうした点を考える機会は自分から求めていかないと行けないと思った次第です。

2012年3月 2日 (金)

日本版敗血症診療ガイドライン

とうとう出ます、日本版の敗血症ガイドラインが!今年の春~夏にはpublishされるみたいです。先日の日本集中治療学会総会で概要を聴いてきました。

基本的にはSSCG2008と大きく変わらない内容です。DVT予防や潰瘍予防といった「当たり前」的な内容は省かれ、重症患者において重要である栄養について追加されています。内容を簡単に以下に示します。

①敗血症疑ったら、さっさと血培2セット採って抗菌薬投与

②診断ツールとして乳酸値も有用

③血培陽性例(ブ菌、カンジダ)や耐性菌の治療は感染症専門医コンサルト

④血圧低ければしっかり輸液して、それでもだめならノルアドかバソプレシン考慮

⑤心機能低下例はPDEⅢ阻害剤やCa感受性増強剤の併用を考慮

⑥人工呼吸管理はlow tidalが原則、PEEPは適正値を使用

⑦血糖は144-180mg/dlを目標とし、強化インスリン療法はおこなわない

⑧経腸栄養を優先し、早期に(できれば24時間以内)行う

⑨ステロイドは初期輸液と循環作動薬に反応しないショックからの早期離脱目的に投与

⑩急性期DIC診断基準でDICと診断された時点で治療を開始、推奨度の高い薬剤はない

⑪急性血液浄化療法の開始時期に基準はないが、重症敗血症では早期開始を推奨

⑫ガンマグロブリンの予後改善効果の根拠は不十分だが、投与を考慮してもよい

②の乳酸値は有用であると臨床をやっていてよく感じます。もちろん総合的に病態を評価しないといけませんが、経過がいいように見えても、乳酸値の改善のない症例はあまり良い思い出がありません。2010年のブルージャーナル掲載のEarly lactate-guided therapy が基になっていると思います。ぜひ読んでみてください。③に関しては感染症医としてはうれしいですね。集中治療医の多くは感染症に精通していますが、やはり餅は餅屋といったところでしょうか。④に関して、敗血症性ショック患者においてバソプレシンとノルエピネフリンの効果を比較検証したVasopressin and Septic Shock Trial (VASST)研究では、バソプレシン持続静注を行った場合の敗血症性ショック患者の28日死亡率はノルエピネフリン持続静注を行った場合と同等であるという結果が示されています。 こういう結果をみるとバソプレシンに飛びつきたくなりますが、中等度~重症心不全、ACSまたは腸管虚血の患者ではバソプレシンが有害作用をもたらすことが懸念されるので使用するべきではないことを覚えておきましょう。もう1点言及しておきたいのがステロイド、リコンビナントトロンボモジュリン、ATⅢ製剤、ガンマグロブリン製剤に関して。敗血症患者は生命予後を良くすることが目的であり、DICスコアやCRPを下げることが目的ではない(もちろん検査値の改善が生命予後改善につながれば良いのだが)。肺が白い→ステロイド、DIC→リコンビナントトロンボモジュリン、ATⅢ低下→ATⅢ補充、重症感染症→グロブリン補充といった安易な治療は控えていただきたい。もちろん、使うなと言っている訳ではない。かなり高額な薬であるため、十分な検討を行って使用していただきたい。

ちなみに今年SSCG2012もpublishされるみたいです。2008と大きくは変わらないみたいです。こちらも楽しみです。sepsisのことになると熱くなって長文になって申し訳ありません。最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございます。  吉本

2012年2月27日 (月)

免許証は普通の顔で写りましょう

アウトブレイク [DVD]

こん○○は、吉本です。

 3月に当院で1類感染症の訓練がありますが、先日訓練の訓練がありました。それはそれは厳重な装備でした。かなりムシムシするので、冬の訓練でよかったです。患者搬送の通報から始まり、各部署への連絡、病室への搬送までの経路、入室後のポータブルレントゲンの撮影方法や検体の扱いについて多職種で話し合いながら確認しました。私が感動?したのは陰圧仕様の車椅子とストレッチャーです。ストレッチャーは東大阪の下請け会社で作っているような代物と思いなめてましたが、ベンツ1台が買えるほどの値段だと聞き驚きました!結構重くて扱いが大変!1類感染症患者が来るまでに筋トレしておきます。

 ところで写真はかの有名な「アウトブレイク」から拝借しましたが、皆様は観ましたか?私は大学時代は映画館でバイトしており、映画は只見状態だったので年間300本以上観てました。アウトブレイクは当時「こわ~っ」と思いましたが、フィクションではなく、日本でも起こりえるのでしっかり対策が必要ですね。

 タイトルに関してのコメント:今日お昼に免許更新に行ってきましたが、そのときに写真を7回撮り直されました。もし警察に捕まったときに「免許証までも驚いてますよ」って言えばおまわりさんを笑わせることができるのでは?と思い驚いた顔coldsweats02の免許証にしようと思ったからです。しかしダメ出しで、その後もふくれっ面pout、変な顔wobbly、満面の笑みhappy01等試しましたがng、とうとう「普通の顔で写ってください」と若干ムッとされました。みなさんも免許証の写真は普通の顔で写ってください(言われなくてもそうしてますよねbleah

2012年2月22日 (水)

IDATENウインターセミナー2012

Img_1871 IDATENウインターセミナー2012が無事終了しました。遅くなりましたがご報告させていただきます。

 今回は奈良で初開催ということで、天理よろづ相談所病院、市立奈良病院、済生会中和病院、そして我が奈良県立医科大学といった奈良の病院はもちろんのこと、府中病院や阪南市立病院、そして神戸大学医学部附属病院からもお手伝いいただき、総勢36人のスタッフでわいわいがやがやと楽しく運営させていただきました。準備段階では奈良医大医師軍はあまりお力になれずに申し訳ありませんでした。

 奈良医大医師軍(笠原隊長を除く)の分担は2日目夜のナイトセッションであり、ある意味一番重要な任務を任されました。今回は院内感染症がテーマであったので、それ以外のネタということでHIV感染症と輸入感染症の症例としました。お酒を飲みながらのセッションであるにもかかわらず、非常に熱いディスカッションが繰り広げられました。私も司会をしながら非常に有意義な時間を過ごせました。時間が予定より超過したことや、不手際な点があり、皆様にご迷惑をかけてしまったことをこの場を借りて陳謝しますヾ(_ _*)ハンセイ・・・

 今回このイベントにスタッフとして参加させていただき、本当によかったです。この日のために時間をかけて講義の準備をしてくださったインストラクターの先生方、睡眠時間を削ってみんなを引っ張って行ってくれた佐田先生はじめSHIKATENスタッフのみなさま、そして何よりも忙しい中遠方より奈良まで来ていただいて、3日間のタイトな日程の中で最後まで熱いディスカッションを繰り広げてくれた受講生の皆さまに感謝しております。これからもどんどん感染症の輪が拡がればいいなと思います。ありがとうございました。

 

2012年2月15日 (水)

臨床微生物検査室との連携

みなさま、こん○○は、吉本です。

本日、シスメックスさん主催の細菌セミナーに参加してきました。師匠である笠原先生の講演ももちろんですが、われわれ臨床医にとってあまり拝聴することのない臨床検査技師さんの講義が聴けるとあって大阪まで行って来ました。

いろいろな話が出ましたが、その中で感染症診療において技師と医師のコミュニケーションが重要であるにもかかわらず、十分に出来ていない点がピックアップされました。これは医師側の責任が大きいと思います。私個人としては、①医師のことを「先生」と呼ぶのをやめる、②学生や初期研修医の時点で臨床微生物検査室での研修を積極的に取り入れる、という2点が重要だと思います。

①に関しては、私が子供の頃から医者と政治家はどうして「先生」と呼ばれるのだろうという疑問がありました。今では自分自身も先生と呼ばれないことに違和感を覚えます。でも先生と呼ばれることで地位が上であると勘違いしてしまう医師も多いのは事実だと思います。医師も技師も薬剤師も看護師も地位は同等なのにおかしな風習だとおもいます。以前アメリカ人医師に「日本人の医師は自分のことを「先生」というのは違和感がある」と言われたことがあります。しかしながら、実際には実現は困難でしょう。

②は、わが奈良医大では積極的に行われています。人間は「基本的には」自分にメリットがないと積極的に動けない生き物だと思います。検査結果がうまく臨床経過に反映されると微生物学の重要性を認識できるのではないでしょうか。10年を過ぎたベテラン医師に微生物学を今から説くのは困難なので、これからの若い医師を育てることが大事でしょう。これは笠原先生もセミナーで仰ってました。

上記2点に関しては、あくまでも私信です。

私は週1回、臨床微生物検査室で研修をさせていただいております。臨床検査技師さんのポテンシャルは非常に高く、これをもっと臨床に活かせないかと常々感じております。このような会がもっと開催され、活発な意見交換が出来ればもっと状況は改善するであろうと座長の中村先生が仰ってましたが、まさにその通りだと思います。奈良医大はそういう意味ではパイオニアであり、これからも臨床微生物検査室との連携をしっかりとっていこうと思います。

2012年2月14日 (火)

世界の感染症

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先日、これに行ってきました。大変興味深い内容でした。通訳レシーバーなしだったので、ちょっと不安もありましたが、ハンドアウトもあったので何とかなりました。一部の病名を除いては。
旅行医学領域の感染症って、施設内での症例数が少ないこともあって、病名を英語で何という、と言われると難しいものがあります。症例の画像を提示されて、なにやら”itchy(痒い)”と聞こえてくるけど、この皮膚所見は何だ?ハンドアウトには書いてない、と。”scabies(疥癬;ちなみに「スケイビー」と発音)”くらいはまだいいんですけど、もっと難しいのもあって、悪戦苦闘でした。休憩時間に、近い年代の先生方と、あれは何と言っていた?と相談し合っていました。
会場が聖路加看護学校で17:30までの予定だったので、帰りは18:10東京発の新幹線の予約していました。東京は不慣れなので少し余裕をもって、のつもりでしたが、講演が長引いて、仕事も入れてたので最後まで聞けず泣く泣く奈良まで帰ってきました。もうちょっと余裕をもっておくべきだったか・・・

2012年2月 5日 (日)

環境感染学会へ行ってきました

 感染症センターの山田です。2月4日、福岡の環境感染学会に行ってきました。3日の夜診が終わった後、夜行バスに乗り込み福岡入り。4日の夕から奈良で大事な会合があったので、学会参加は実質半日でした。演題発表するわけでもないからやむを得ないところですね。
 会場では演題を聞く時間も限られており、ポスターを見るのに重点を置きました。C. difficile感染症に経口バンコマイシン4瓶と1瓶で治療成績に差が無いとか、若手の医師ほど抗菌薬の臓器移行性にあまり注意を払わない(もちろん、髄液移行は考えているはずで、SBT/CPZの胆汁移行などの話だと思います)とか、渋い内容が多かったです。
 そうした中で目を引いたのが、電子カルテでカルバペネム指示時に「血液培養推奨」のアラートを出すようにしたら、使用量の減少と血液培養件数の増加が見られた、というポスターでした。当院だったら○○○Mと○○○Mでアラートしたら、結構な使用量減少が見込めるかも♥
 ただ忘れてはいけないのは、カルバペネム総使用量は真のアウトカムではないということです。総使用量が減った結果、アンチバイオグラムが改善し、さらに感染の治療成績が向上するところまで持っていかなければなりません。そんなことを考えながらポスターを見て回り、半日でしたが結構楽しかったです。来年は演題出して堂々と出張したいです。

2012年1月31日 (火)

HIV感染症研修会

 みなさま、こん○○は、吉本です。

 1月30日と31日の2日間に亘って国立大阪病院で開催されたHIV感染症研修会に参加してきました。対象はHIV感染症に携わる医療従事者で、全国から医師や看護師、薬剤師が大勢参加していました。HIVに関する検査や治療、日和見感染症といった内容や、HIVコーディネーターナースやHIV感染症認定薬剤師、医療ソーシャルワーカーの講義もありました。自分の知識の整理になったとともに、HIV感染症は病気のみではなく、経済的・社会的な問題が大変だと改めて認識しました。座学のみだったので睡魔に襲われることもありましたが、大変有意義な研修でした。

 昨年末にはベトナムでの1類感染症研修会に参加させていただき、本当に有意義な感染症ライフを送らせていただいております。この場を借りて感謝の意を表したいと思いますm(_ _)m

 

2012年1月27日 (金)

Mさん送別会

 こんにちは、めぞん感染症センター住人の吉本です。一刻館でいうところの四谷氏のような存在を目指しております。

 さて、今日は長年感染制御内科外来を支えてくれた看護師さんの送別会がありますwine僕は昨年の4月からここで勤務をしているので、10か月しか一緒に働けませんでしたが、とってもナイスなナースです。仕事は出来るし、気遣いも完璧、しかも美人heart04いや~、異動になって本当に残念です。今日は夜診があり会には参加できませんが、生駒の地から一人でひっそりと送別したいと思っております。

 Mさん、本当にお疲れさまでした。新天地でのご活躍を祈願しておりますshine

2012年1月24日 (火)

書き込み再開②

感染症センターの山田と申します。もうすぐ新人でなくなるものです。

最近、他科からのコンサルテーションでちょっと嬉しい症例がありました。
「敗血症で緊急入院になった症例で、抗菌薬どうしたらよいでしょう?」という、出足はあまり良くなかったのですが、
カルテを確認すると、どうも急性肺炎らしい、喀痰Gram染色を鏡検したら、莢膜を有するGram陽性双球菌が多数見られるではありませんか!


さっそく主治医に連絡し、(とりあえず空気を読んで)「CTRXでいいと思います。最初はレジオネラのカバーのためキノロンを併用してもいいかもしれません。」と伝えました。治療は奏功し、後日主治医から再度の連絡、「喀痰培養はPSSPでした。抗菌薬どうしたらいいですか?」この日は筆者は出張日で他の先生が対応してくれたのですが、ABPCにde-escalationされていました。
自分が主治医だったら、これくらいはできて当たり前、いや、最初のCTRXでも広域すぎという意見もおありだと思います。でも、他科の先生からのコンサルテーションで、敗血症疑いでカルバペネムなど広域抗菌薬を使わず、かつ最終的にABPCまでde-escalationできた症例は、これまであまりなかったので嬉しくなりました。
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2012年1月22日 (日)

ブログ書き込み再開です!

感染症センターの吉本と申します。

 管理人超多忙につき、感染症センターのスタッフも参加して書き込みをすることになりました。今後当院でのコンサルテーション等の活動内容や、U医師によるHIV UP TO DATE(仮称)、当科での些細な出来事をご紹介させていただきます。乞うご期待scissors

<2月の主な予定>

第27回日本環境感染学会総会
日時:2012年2月3日(金曜日)~2月4日(土曜日)
会場:福岡国際会議場,福岡国際センター,福岡サンパレス
会長:山口大学医学部附属病院薬剤部 尾家重治先生

IDATEN winter seminar 2012(SHIKATEN)
日時:2012年2月17日(金曜日)~2月19日(日曜日)
会場:市立奈良病院・奈良県文化会館ほか
SHIKATENホームページはこちらから

奈良県感染症研究会(http://www.naramed-u.ac.jp/cid/2012.2.18%2027th.pdf#search='奈良県感染症研究会')
日時:2012年2月18日(土曜日)14時~
会場:奈良ホテル
特別講演:和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科教授 山中昇先生
共催:奈良県感染症研究会,アステラス製薬株式会社

当ブログをご覧になり、当科にご興味を持たれた方は是非見学にいらしてください。様々なご意見もお待ちしておりますheart01

2011年12月 1日 (木)

ブログ開設しました

奈良医大感染症センターの関係するイベントを主にご紹介するブログを立ち上げました。
このブログでは時系列にイベントを掲載しますので、下の方に過去または直近のイベントが掲載されています。スクロールしてご覧ください。

2011年11月30日 (水)

平成24年度医師募集中:締め切り平成23年10月31日!

現在奈良医大感染症センターでは平成24年度から当科でともに働いていただける医師を募集しております。詳しくは感染症センターホームページからどうぞ!

2011年10月30日 (日)

今日は当直です

管理人の笠原です。

今日は、私一人で大学病院の当直をしております。

奈良ホテルでは、研究会があり、宇野、忽那、小川医師たちが、グラム染色道場主と懇親してる様子が伝わってきました。楽しそうにやってるようで何よりです。

先ほど、とある科からリネゾリドの使用申請がありました。「検査室で今日はたまたま微生物のヒトがいたのでグラム染色してもらったらグラム陽性球菌でして…」とのことで、検査室に立ち寄ると、なじみの微生物検査技師さんがいらっしゃったのでグラム染色についてお話をしました。

当院ではリネゾリド使用にあたって申請書を記載してもらっていますので、当該科に訪れ、主治医と軽くお話をして申請書をもらい、薬剤部に寄ったところ、今日はたまたま薬剤部の当直がHIVと抗菌薬をそれぞれ専門にしているお二人の薬剤師が当直でしたので、控え室で30分ほど将来の夢を語り合っておりました。

21時を過ぎて医局に帰ってきましたら、この1ヶ月間大阪医療センターでHIVの研修をしていた山田医師が、来年長崎の感染症学会で発表するカンジダ敗血症のまとめをやりに来たようです。明日も当直だというのに熱心なことです。

私は今から、指導している大学院生の研究で送付する手指衛生のアンケートに手を入れるところです。現在ICNと一緒にICTマニュアルも大改訂中ですし、まだまだ寝れそうにありません。

奈良医大の感染症センターは、こんなところです。我ながら本当に恵まれた環境だと思います。来年から一緒に働いてくれる(当直してくれる)人を継続して募集しています。我こそは、という方は感染症センターまたは管理人まで是非ご連絡をください!ホームページは以下です。

http://www.naramed-u.ac.jp/cid/

感染症診療も、感染対策も、熱帯感染症も、HIVも、寄生虫も臨床薬理学も臨床微生物学も、みんなみんな欲張りたい!、という人の応募をお待ちしております。

2011年10月29日 (土)

2011年11月24日(木)~26日(土) 第59回日本化学療法学会西日本支部総会・第54回日本感染症学会中日本地方会学術集会

第59回日本化学療法学会西日本支部総会・第54回日本感染症学会中日本地方会学術集会
会期:2011年11月24日(木曜日)~11月26日(土曜日)
会場:奈良県新公会堂
会長:三笠桂一(奈良県立医科大学感染症センター)、喜多英二(奈良県立医科大学細菌学講座)

当科教授が会長となる学会です。おかげさまで7月7日24時をもって演題の募集は締め切らせていただきました。たくさんの参加者にお会いできることを楽しみにしております。

2011年8月15日 (月)

2012年2月18日(土) 奈良県感染症研究会

日時:2012年2月18日(土) 14時~
会場:奈良ホテル
特別講演
和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科教授 山中昇先生

2011年8月 9日 (火)

2011年12月17日(土) 第196回日本内科学会近畿地方会

ホームページ
会場:京都テルサ
当科山田豊先生が発表予定です。

Purulent pericarditis due to Streptococcus pneumoniae

当科中川智代先生の症例報告がInternal Medicineに掲載されました。
Purulent pericarditis due to Streptococcus pneumoniae diagnosed by pneumococcal urinary antigen assay and 16S rDNA sequence of the pericardial fluid.
Nakagawa C, Kasahara K, Yonekawa S, Ogawa T, Kutsuna S, Maeda K, Konishi M, Kikuchi K, Mikasa K.
Intern Med. 2010;49(15):1653-6. Epub 2010 Aug 2.
PMID:20686309

Nocardia beijingensis pulmonary infection

当科小川拓先生の症例報告がJournal of Infection and Chemotherapyに掲載されました。
Nocardia beijingensis pulmonary infection successfully treated with intravenous beta-lactam antibiotics and oral minocycline.
Ogawa T, Kasahara K, Yonekawa S, Nakagawa C, Maeda K, Konishi M, Mikasa K, Kikuchi K.
J Infect Chemother. 2011 Mar 17. [Epub ahead of print]
PMID:21409529

2011年12月8日(木) 第7回新興再興感染症研究会

会場:奈良ホテル
特別講演:近畿中央胸部疾患センター 露口一成先生

2011年8月 3日 (水)

輸入回帰熱の一例

市立奈良病院忽那賢志先生の報告した「輸入回帰熱の一例」がIASRに掲載されています。

2011年8月 1日 (月)

2011年11月10日(木) 奈良県ワクチン研究会

日時:2011年11月10日(木)18時45分~
会場:奈良ホテル新館「大和の間」
特別講演:川崎医科大学 小児科 教授 尾内一信先生

2011年7月31日 (日)

2011年10月29日 第7回奈良感染症サーベイランス

会場:奈良ホテル
特別講演
京都薬科大学、後藤直正先生
西神戸医療センター、山本剛先生

下記プログラムです(クリックで拡大)

7th_nara_kansensurveillance_program

2011年6月30日 (木)

2011年10月22日(土) 第6回奈良県抗菌薬適正使用研究会

会場:奈良ホテル
特別講演:川崎医大、尾内一信教授

20111022_tekisei

2011年6月20日 (月)

2011年10月15日(土) 第8回 NARA Infection Control Seminar

会場:奈良県新公会堂能楽ホール
特別講演
北海道医療大学:塚本容子先生
金沢医科大学:飯沼由嗣先生

プログラム確定しました。拡大するには下記画像をクリックしてください。

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2011年6月 9日 (木)

2011年10月06日(木) 第81回日本感染症学会西日本地方会学術集会

第81回日本感染症学会西日本地方会学術集会
会場:北九州国際会議場、ホテルニュータガワ

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