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2014年4月27日 (日)

ダニツアー2014

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国立国際医療センターDCCの忽那です。
回帰熱を経験して早4年。
思えばそのときから、この日が来ることが運命づけられていたのでしょう・・・。
今年の2月に国立感染症研究所の川端寛樹先生に、回帰熱についてご講演に来ていただきました。
NCGMと感染研は定期的にコラボ企画をしており、この日はその第1回目ということで私が臨床医としての回帰熱を語り、川端先生には研究者側から回帰熱についてご講演いただきました。
川端先生のご講演でのダニへの熱い想いにほだされ、すっかり私もダニ熱が高まってしまい、そのときの飲み会で「いやー、マジで自分もダニ取りに行きたいっすね」と言ったところ、「はい、じゃあ行きましょう」と孫正義ばりに即答でダニツアーの決行が決まったのでありました。
 
今回のダニツアーの参加者は4名。
国立感染症研究所 川端先生
国立国際医療センター DCC忽那、ACC T先生、総合感染症コースU村
以上4名の「ダニーズ戸山支部」でダニハンティングの旅に出たのでありました。
 
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場所は静岡県三島市。
三島駅に集合した我々は、そこから車で移動しました。
 
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鷲頭山登山道入口と書かれた場所に到着。
 
「鷲頭山・・・川端先生、これは何と読むのでしょうか?」
「いや、分かんないっす」
「えっ・・・(いつも来てるんじゃ・・・)」
 
やや不安を感じつつも「山の名前なんか関係ねえ、ダニがいるかいないか、それだけだ!」という川端先生のダニへの情熱を感じ、再び闘志を燃やす我々でありました。
 
「じゃあここで準備をしましょう」
 
ということで、ここでダニツアーの準備を整えます。
 
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まずはダニから身を守るための虫除けから。
DEET12%配合のムシペールPSは国内の虫除けでは最もDEET濃度が濃い虫除けであります。
しかし、効果持続時間が短いので、海外では20%以上のものが推奨されております。
 
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念入りに虫除けを足にかけるU村。
ちなみに服装は長袖長ズボンであります。
 
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しっかり虫除けをかけまくった後は、ダニを捕獲するためのアイテムのチェックです。
透明のプラスチック容器に立方体のスポンジを入れ、軽く水に浸します。これはダニが湿潤した環境を好み、乾燥した環境だと死んでしまうからとのことです。
 
そして白旗&ピンセット!
これがダニハンティングの三種の神器であります。
 
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準備を整えたところで、いよいよ山の中に入っていきます。
 
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マジで山です。
すっかりハイキング気分で森林浴を楽しむダニーズ戸山支部のメンバーたち。
そして200Mほど入ったところで、ついにダニハンティングが始まる・・・。
 
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おもむろに白旗を親の敵のように地面にこすりつける川端先生。
こすりつけた後の白旗をよく観察すると・・・。
 
川端先生「いますね」  
 
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えっ・・・どこに?
よーく見てみると・・・ 
 
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おっ、なんかおる!
さらによ〜く見てみると・・・
 
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だ、ダニだああああああああああああああっ!
ダニーズのテンションはいきなり最高潮であります。
 
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一匹目、捕獲完了!
なるほど、こうやって捕まえるんですね!
とりあえずダニ捕獲のマナーを学んだ我々は、各自ダニハンティングへと散ったのでありました。
 
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休日に家族を置いて一心不乱にダニを捕まえている中年たち・・・。
とても家族には見せられない、シュールな光景であります。
 
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くつな「よっしゃあああ!大物4匹ゲットー!これはDP高いぜ!」
U村「いや、それは全部で20DPくらいっしょ!」
 
いつの間にかDP(ダニポイント)なるものが生まれ、ポイントを競う争いに変わっているダニハンティングなのでありました。
約2時間のハンティングで、各自50匹くらいのダニをゲットしました。
 
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これがダニ捕獲ボックスの中のダニたち。
 
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U村「なんかこうして見てると、ダニが愛おしく感じて来ますね・・・」
ダニに愛しさと切なさと心強さを感じ始めるU村。
しかし、その気持ち100%分かる。
 
今回捕獲したダニは、感染研でSFTSウィルス遺伝子の抽出やBorreliaの培養などの研究目的で使用されるとのことです。
東日本ではアナプラズマ症が報告されており(Human Granulocytic Anaplasmosis, Japan. Emerg Infect Dis. Feb 2013; 19(2): 289–292.)、SFTSを保有するダニも東日本から分離されています(<速報>重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの国内分布調査結果(第一報))。さらにはバベシア、ミヤモトイなど日本はダニ媒介性疾患の新興感染症が脅威となっています。
そう、我々が行ったダニツアーは「疫学調査」なのです!
さらには、この山道はハイキングの人気スポットであり、ハイキングを楽しむ方々をダニから守る、予防医学の観点からもこのダニツアーは重要なのではないでしょうか。
山道を歩いて足腰も強くなるし、いいことだらけ!(自分が感染しなかったら)
 
ダニツアーを終え、自宅に戻り自分の体にダニがついていないか観察しましたが(残念ながら)ダニは付着しておりませんでした。
またぜひ川端先生にお供させていただきたいと思います。
それでは最後に、ダニーズ戸山支部のテーマソング、ミッシェル・ガン・エレファントの「Danny Go」でお別れです。
 
 
※今回のダニツアーはご専門の川端先生の監督のもと安全に配慮して行われております。

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