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2012年2月 9日 (木)

腸球菌の「アミノグリコシド高度耐性」の定義は何か?

 腸球菌属 Enterococcus spp. は,主に消化管に常在するグラム陽性球菌である.1980年代まではD群連鎖球菌として分類されていたが,様々な条件での増殖性や抗菌薬の感受性などの違いから,いわゆる連鎖球菌属とは異なる性質を示す.

 腸球菌はアミノグリコシド系薬の細胞壁透過性が低いことから内因性に低レベルの耐性を示し,またペニシリン系薬やセファロスポリン系薬にはpenicillin-binding proteinPBP)の親和性の低下のために比較的高いMICを示す.

 米国Clinical and Laboratory Standard InstituteCLSI)は,ディスク拡散法,微量液体希釈法,寒天平板希釈法の3方法でゲンタマイシン,ストレプトマイシンそれぞれの高度耐性の検査法を規定している.例えば微量液体希釈法でゲンタマイシンなら>500µg/mL,ストレプトマイシンなら>1000µg/mLで高度耐性と報告される.一方,ヨーロッパのEuropean Committee on Antimicrobial Susceptibility TestingEUCAST)では,ゲンタマイシンのMIC>128µg/mL,ストレプトマイシンのMIC>512µg/mLを高度耐性と規定しており,CLSIEUCASTの定義は異なっている.

(続く)

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