無料ブログはココログ

« 2011年2月20日 - 2011年2月26日 | トップページ | 2011年3月13日 - 2011年3月19日 »

2011年3月 5日 (土)

京大カンニング事件に思う

市立奈良病院の青い雷こと忽那です。

京大のカンニング問題が話題になっていますが、アレって逮捕はやり過ぎじゃないかと思っているのは僕だけじゃないはずです。
も ちろん入学試験でカンニングをするのがいけないことであるというのは前提ですが、今回の事件はカンニングの方法が注目を集めただけであって、カンニング自 体はきっと他にもしている人はいるはずだし、逮捕するかどうかは「インターネットを使った」という方法よりも「カンニングをした」という事実で決められる べきだと思うんですが。

僕が彼に同情的なのは、僕が毎日の診療でカンニングをしまくっているからであります。
感染症を中心とした 内科系の教科書数十冊を裁断しpdf化して、MacBookAirやiPadに入れて外来や病棟でいつでも見れるようにしていますし、それでも分からないことがあると きは電子指導医のUpToDate師匠にお伺いをたてたり、MD consultでMandellを読んだりしています。

僕自身が知っていることは非常に限られているわけですが、いつでも情報にアクセスできることでいろんな状況に対応することができるわけです。
逆に、EBMが定着してきた現在の医療において、自身の経験のみに頼り、このような参照点を持たない診療をされている医師の方が少なくなってきていると思いますが。

ところでEBMと言えば名郷直樹先生ですが、なんと名郷直樹先生も京大カンニング事件について同じようなコメントをされています。
いや、名郷先生の意見を僕がカンニングしたわけではないですよ!
完全にシンクロニシティです!(ちなみに名郷直樹先生は数年前まで市立奈良病院にいらっしゃったのですが、僕が来たときにはすでに異動されていました。残念ッス・・・。)
http://sarabahakobune.blogspot.com/2011/03/blog-post.html

かつて元YMOの細野晴臣さんが「Macは私の脳だ」というような発言をされていて、なるほどなあと思ったことがあります。
僕のイメージとしては、「Macが自分の脳である」というところまでは達観してなくて、Macは自分にとって「外付けHDD」といった感じです。
まあ僕の場合は自分の脳内HDDの容量が512MBくらいしかないので、主に外付けHDDに頼っている次第です。
というわけで、情報にいつでもすばやくアクセスすることができるようにしておけば、必ずしも自分の脳内にたくさんのデータを蓄積しておかなくても良いのではないかと最近は考えています。まあ自分の脳がスカスカであることの言い訳なんですが。

最近はむしろそういった情報にアクセスするまでの過程、つまり問診を効率よくとる技術だったり、身体所見の取り方だったり、といったことが大事なのではないかと思うようになってきています。
市立奈良病院は総合診療科のレベルが非常に高いので、総診の先生にその辺をご指導いただきながらしっかり勉強するというのが今年の目標です。
2011年の忽那にご期待ください。

2011年3月 3日 (木)

My mission in 2011

管理人の笠原です。

はやいもので帰国してからほぼ1年が過ぎました。
1年の間に色々と考えることがありましたが、最近ようやくこれからの自分の立ち位置を定めつつあります。当ブログに寄稿してくれている忽那先生をはじめ、済生会中和病院で活躍している米川先生、大学で頑張ってくれている中川先生、小川先生、すでに中和病院で活躍しはじめている片浪先生、そしてHIV診療で実力を発揮してくれている宇野先生と、いわゆる「感染症診療」を担う人材が充実してきました。先日IDATENのwinter seminarに参加し、色々なお話をお聞きしましたが、我ながら私たちの施設は本当に恵まれているな、と実感しました。また4月からは大学院生も含めて新しく6名の仲間を迎えることになります。

SanfordやUpToDate、Mandellなど既存のリソースをうまく利用し、そこそこの感染症診療ができるようになってきていると思います。しかし、頭打ち感が出てきているのも事実です。そこで私は自分の軸足を次の二点に少し移していこうと思います。

(1)微生物検査

いくらマニュアルや教科書を読んでその通りにやろうとしても、根底になる微生物検査に揺らぎがあると、意味がありません。従来の保険診療内の微生物検査の充実はもちろん、PCRやsequenceなどを用いた実験・研究的な微生物検査の充実を図ろうと思います。この業務には臨床微生物検査室のmanagement、という視点も入ってきます。もちろん、従来の当院臨床微生物検査室の管理体制に口を出すつもりはありませんが、そのより良い効率的・効果的な運営に、感染症医の立場から寄与したいと思います。これは米国留学中にボスであり、Department of Clinical Microbiologyの室長であったEdelstein先生から学んだ姿勢でもあります。微生物検査を充実させることにより、一段階上のレベルの感染症診療ができるような体制を整えたいと思います。

(2)感染管理

感染管理室長を拝命して、以前より一層感染対策に関わる場面が増えました。その中で、以前よりも感染管理に関わる文献やガイドラインを読む機会が増え、またそれを臨床現場で応用する機会も増えました。同時に留学やAPICの参加などにより、私たちが金科玉条としているCDCガイドラインなどの根拠となるスタディにどのような背景と問題があるのか、うすうす気づきつつあるものがあります。我々が、我々の施設で、"Best available performace"を達成するために、どういった姿勢で感染対策に望む必要があるのかを考えていきたいと思っています。また当院では専任ICNがいるものの、多数の確保は難しいため(どこの病院でもそうでしょうが)、フェローと協力して感染管理のon the job trainingを企画しようと思っています。

2011年の笠原に、ご期待ください。(あー言っちゃった)

2011年3月 1日 (火)

3月5日(土曜日)IDATEN case conference!

さて皆さん!広島のwinter seminarの興奮もおさまらぬまま、引き続きIDATEN企画
「第24回 IDATEN インタラクティブケースカンファレンス」が東京都は新宿で開催されます。
日時:3月5日(土)13時30分~
場所:新宿文化クイントビル

14時00分~招請講演:東邦大学舘田一博先生「感染症・化学療法研究における最近の話題ートランスレーショナル・リサーチの視点から-」

15時15~いよいよCase confereceですよ!笠原が座長しますspa
one新松戸中央総合病院:感冒後の意識障害
two聖隷浜松病院:持続する多関節痛の精査
three天理よろづ相談所病院:Pasturellaの膿瘍…?
の3病院です。今まであまり発表されなかった各施設からの応募で、期待ができますよ~!
身体所見・病歴の取り方から始まり、鑑別診断の建て方から結果解釈のしかたまで、みんなで智恵をひねって頑張ろうrock

遠方の人でも、新宿だから高速バスがあるよ。夜まで飲んで、バスbusに乗ったら数千円で奈良houseまで帰れるよ!

 

パンフレットは以下からゲッツ!
Cc24__1 Cc24__2

« 2011年2月20日 - 2011年2月26日 | トップページ | 2011年3月13日 - 2011年3月19日 »

最近のトラックバック