無料ブログはココログ

« 2011年2月6日 - 2011年2月12日 | トップページ | 2011年2月20日 - 2011年2月26日 »

2011年2月13日 (日)

事件はハッテン場で起きている(のかもしれない)

市立奈良病院の忽那です。
管理人先生の投稿がない隙に、ちょっときわどい話をしてもよろしいでしょうか。

HIV感染症の患者さんにたまに「ハッテン場とか行ってます?」とか聞いたりしますが、実際聞いてる自分はハッテン場がどんなところなのか知らなかったりします。
イメージとしては乱交パーティーみたいな感じなのですが、
ちゃんと感染予防はしているのか、そもそもどんなところなのか、何をしているのか、
感染症医としては気になるところではないでしょうか。
というわけで今後のHIV診療に活かすために、今日はハッテン場について少し調べてみました。

なお本ブログは感染症診療・感染対策に関するブログであって、ハッテン場での行為を推奨するものではありません(管理人先生、一応言っておきました!)。

まずはウィキペディア
発展場
・発展場(はってんば)とは、一部の男性同性愛者が、特定または不特定多数の性行為の相手を求めて集まり、性行為を行う場所。カタカナでハッテン場と表現されることが多い。
・発展場には、男性同性愛者専用の性風俗産業として店舗営業をしている有料系発展場と、公園や河川敷、公衆便所といった公共の場に集まり猥褻性の高い性行為を行い、迷惑行為や違法行為ともなる発展場(違法系、野外系などと呼称される)に大別される。
・ 「面識のない不特定多数の者と性欲のみの繋がりで性行為をするまでに関係が "発展" する」が語源といわれる。 ほかにも諸説あるが、中でも、「今後とも貴社のより一層のご発展をお祈り申し上げます。」という、言い回しの挨拶があるが、戦後の復興が一段落した 1960年代には主に起業家や社長業等の人々の酒の席などでは、旧華族由来の「ご機嫌よう」に代えて「ご発展を」と別れ際に挨拶することも増えたらしい。 古い例では1963年の『風俗奇譚』に「全国ホモのハッテン場」という記述が確認できる
・出会いの場も方法もまだ少なかった当時は、「良い出会い」「末永いお付き合い」「好みの相手とのお楽しみ」など様々な願望の実現に繋がる場所、すなわち「発展」を期待できる様々な場所を誰言うとも無く「発展場」と呼称するようになったという。
・1971年、創刊されたゲイ雑誌「薔薇族」や、相次いで創刊された「アドン」「さぶ」により、雑誌記事を通じて「発展(ハッテン)場」の通称は全国の同性愛者に広まり、現在に至っているとされる。

僕自身はこの世界(感染症の方ですよ)に入るまで、ハッテン場という言葉は知らなかったのですが、意外に歴史は古いんですね。
基本を学んだところで次は、中でどんなことをしているか、についてです。
これはやはり体験談を読んだ方が分かりやすいでしょう。

ガチホモがハッテン場を体験してきた

いわゆる2chまとめサイトですが、21歳のMSMの方が初のハッテン場体験を赤裸々に語っています。
施設のレイアウトなども載っており、勉強になります。
体験談自体はかなり露骨な表現などもありますので、心臓の弱い方は読まない方がいいかもしれません。
これを読む限りはオーラルセックスではコンドームは使っていなさそうですが、セックスではちゃんと使っているようです。
彼の体験を全体に当てはめることはできませんが、参考にはなります。
他にもググると体験談などが読めるページがいくつもありますが、どれも刺激が強い感じですのでご注意ください。

ハッテン場を案内する情報サイトもあるようです。
関西ではこちら。
ハッテンナビ関西

思ったんですけど、こういうお店って相場が1500円くらいで入場料が比較的安いようなので、
入場チケットをツルバダ込みで販売するというのはどうでしょうか(例のごとく思いつきで言ってるだけです)。
よくライブとかでワンドリンク込みで3500円とかありますが、あれと一緒でワンツルバダ込みの入場料っていう。
ツルバダは1錠3,862円と高価ですが、ハッテン場って最もハイリスクな場所だと思うので、ここでの予防が一番大事ということで国に半分補助していただくような枠組みをこしらえて。
そうするとワンツルバダ制で4000円くらいで入場できるんじゃないでしょうか。
もちろん腎機能障害など副作用もあるので、その辺はフォローアップ体制が必要ですが。
あるいはもっと副作用の少ないRALとかで日本でstudyを組んでみるとか。
半分くらい本気で言ってるんですが、いかがでしょうか。

Preexposure Chemoprophylaxis for HIV Prevention in Men Who Have Sex with Men
N Engl J Med 2010;  363:2587-2599

しかしNEJMのHIVの予防に関する論文を読み返してみると、ツルバダは1日1回内服になっています。
ハッテン場に入店する時に飲んでも行為時に十分な血中濃度が得られず予防効果はないかもしれませんね。この点はもう少し検討が必要です。
僕の提案が日本のHIV診療に革命をもたらすかと一瞬思いましたが、時期尚早だったようです。

というか、今ワンツルバダ制の根本的な問題に気づいてしまいました。
ハッテン場に来る人の中にときどきいるであろうHIVナイーブの人がハッテン場のときだけツルバダを飲んだりすると、あっという間に耐性を取られてしまうことになりそうです。
そうすると、いきなりNRTI耐性のウィルスが日本で蔓延して大変なことになりそうです。いやー、危うく僕の提案が日本のHIV診療を崩壊させてしまうところでした。

うーむ、しかしハッテン場を知ることで何か画期的な予防策が浮かんでくる予感がするんですが。
というわけで(当ブログ管理人先生に怒られなければ)ハッテン場シリーズ、不定期で続きます。
ちなみに潜入レポートとかはありませんのであしからず。

« 2011年2月6日 - 2011年2月12日 | トップページ | 2011年2月20日 - 2011年2月26日 »

最近のトラックバック