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2011年9月10日 (土)

宇宙遊泳

Spiritualized_3 市立奈良病院のガガーリンこと忽那です。

皆さんは宇宙は好きですか?
僕は宇宙好きが高じて一度本気で宇宙飛行士を目指したことがあります。
残念ながら申し込み書類の記入の次点で挫折してしまい、毛利さんとダチ公になることはできませんでした。
しかし、今でもその夢は諦めたわけではありません。
いつ「じゃあ君、明日から宇宙飛行士ね」と言われても大丈夫なように『プラネテス』『宇宙兄弟』『度胸星』といった宇宙系のマンガを毎日読んでイメトレしています。
もしまだ『プラネテス』を読んだことがないという方がいらっしゃいましたら、ぜひとも読んでみてください。全4巻、絶賛発売中です。

さて、先日も奈良医大の微生物検査室でイメトレ宇宙遊泳を楽しんで参りました。
今回の宇宙遊泳は喀痰を使いました。
とは言っても決してこの痰を火であぶって鼻から吸い込んでバッドトリップするというような怪しい方法ではありません(危険なのでやめてください)。

まずはこの喀痰を普通のZiehl-Neelsen染色で染色します。

Photo_4

赤く染まる抗酸菌が見えます。
ちなみにこれはPCRでM.aviumと判明している検体を使ってアレしています。

これを蛍光染色で染めてみることにします。
その前に(一応感染症に関するブログということで)蛍光染色について復習しておきましょう。

蛍光染色法はZN染色の変法として石炭酸フクシンをオーラミンに置き換えたもので、ZN染色が800-1000倍という強拡大での観察が必要であるのに対して、蛍光染色では450-500倍という弱拡大で観察できるため、より短時間で鏡検することができるという特徴があります。
またSteingartらによるsystematic reviewでは蛍光染色法は従来のZN染色に比較して感度が平均10%上昇することが示されています(Steingart KR, Henry M, Ng V et al. Fluorescence versus conventional sputum smear microscopy for tuberculosis: a systematic review. Lancet Infect Dis. 2006 Sep;6(9):570-81.

以上、棒読みですが抗酸菌蛍光染色法について簡単に解説させていただきました。

P1180541_2

奈良医大では2つの染色液でお手軽に染色できるセットを使っています。

P1180543_2

この染色液を使って染めます。
これを蛍光顕微鏡で覗いてみると・・・

P1180581

宇宙ヤバい。
あー、だんだんトリップしてきました。
ちなみに真ん中でベテルギウスのようにオレンジ色に輝くのが抗酸菌です。

A

実物はもうちょっと分かりやすいんですけど、写真だとダメですね・・・。
いやー、やっぱり宇宙はいいなあ。
もう一度本気で宇宙飛行士を目指してみるかな・・・。

と思ってJAXAのHPを見てみたら宇宙飛行士の募集はとっくに終了していました。
次はまた10年後かな・・・。
Asrto_poster

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