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2011年1月 9日 (日)

かぜと急性気管支炎

1月の末、とあるところで行う講演「外来での経口抗菌薬をとことん考える」のための構想を練っています。

色々と考えながら、「かぜ」を定義してみました。
Common_cold
いかがでしょうか?

調べているうちに、なるほど、と思ったことを一つ。

米国では「acute bronchitis(急性気管支炎)」は、90%以上がウイルス性で、抗菌薬は不要である、と言われています。臨床症状としては軽症では咳嗽が7~10日持続し、長いものでは3週間くらい持続する、とされ、通常(高)熱はない、とされています。UpToDateなどには「発熱がある場合は、急性気管支炎ではなく、インフルエンザか肺炎を考えなさい」とあります。

これらを読むにつれ、どうも急性気管支炎の疾患概念において日米に差があるような気がしてきました。

どちらかというと日本で「発熱を伴う急性気管支炎」と判定される疾患群の多くは、米国では「肺炎」すなわち「抗菌薬が必要」と判定される疾患群に該当する気がします。そういうことからすると、安易に「急性気管支炎は90%以上がウイルス性だから抗菌薬は不要」と日本人医師にむかって発言することはmisleadingなような気がしてきています。

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