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2011年4月19日 (火)

女川の現状⑦まとめ

本日も市立奈良病院の忽那がお送りしております。
女川の現状、と言いつつもうすでに時間が経ち過去の話になっていますが・・・。

さて、僕もよく知らなかったのですが、市立奈良病院は地域医療振興協会という協会が管理している病院だそうで、協会からの派遣による医療支援という形で私も女川に行ってまいりました。
で、その地域医療振興協会が作成した女川町立病院の医療支援のビデオがありましたので転載させていただきます。
そういえばちょうど我々が女川にいるときに現地に撮影に来られていました。
よくまとまっている動画ですし、はじめからこの動画だけ載せればよかったですね・・・。


僕も何度か登場します。
7分2秒くらいのところで集会所で診療しているのが忽那です。
こうしてみると・・・完全にオッサンですね。
自分ではもう少し爽やかなイメージを持っていたんですが、認識を改めたいと思います。

というわけで、女川での医療支援の報告を終わりますが、機会があればまた女川に行かせていただこうかと思っています。
病院の被害状況から考えると、今後も長期的な支援が必要だと思いますし、女川の復興に少しでもお役に立てればと思います。

P1110875

2011年4月18日 (月)

女川の現状⑥外来診療

忽那@市立奈良病院です。
女川での医療支援の話の続きです。
もうすぐ終わります。

P1000070

女川町立病院では本来外来診療は1階で行っていたのですが、今回の津波で1階が全て使い物にならなくなり、2階の広間を急遽仮設外来として対応していました。
外来患者は1日300人前後で、大半は「慢性疾患の定期処方切れ」の方でした。
感冒、感染性腸炎などの方も多くいました。
インフルエンザは、迅速検査で陽性となったのは現地では1名だけで、流行はみられませんでした。

定期処方を求めてこられる方については、電子カルテのデータも全て流されているので、何を処方されていたのかこちらでは分からず、患者さんの方も「お薬手帳は流されました」という方が多かったため、既往歴や剤形の記憶などから推定して「ディオバンと・・・メバロチンかな・・・」といった感じで処方せざるを得ませんでした。

薬剤部も流されたため外来の後ろに薬剤をまとめて置いて、処方を書いたら薬剤師さんに渡して調剤してもらうというシステムでした。

P1000065

しかし、定期処方の場合はあまり診察することがなく、薬剤師さんも人数が少ないこともあり、次々に処方箋が溜まっていき処方待ちの患者さんが外来にあふれてしまうという状況でした。
おまけに薬剤の在庫が非常に限られているため、定期処方であっても3日分までしか処方できない、といった日数制限がありました。
そうすると3日後にまた来ていただくことになり、なかなか外来患者数が減らず病院にとっても患者さんにとっても大変でした。
我々が帰る頃には14日処方までできるようになったため、外来患者数も減っているのではないかと思います。
ちなみに診療は全て無償でした。
薬剤も全て全国から無償で届けられたものです。

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救急患者も受けていましたが、血液検査は末梢血+αのみ、画像検査はレントゲンのみ(CT・MRIは水に浸かってしまいました)、という状況でしたので肺炎や脱水といった患者はなんとか対応していましたが、頭部外傷とか髄膜炎疑いといった患者は石巻の病院に転院搬送させていただいていました。


あと、我々の生活ぶりについてですが、寝るのは医局の床に寝ていました。

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ここの床に寝袋を敷いて寝ていました。

宮城は寒い、とは聞いていましたが、マジで寒いです。ちかっぱ寒いです。
4月に入ってからも夜は氷点下でした。
というわけで、寝袋は必須アイテムでした。
僕は奮発してちょっと良い寝袋を持参していたので、夜も熟睡できました。
深夜当直はソファーの上に寝られるという特権が与えられていたため、当直が大人気でした。

食事については、自分でも大量に持ち込んだんですが、現地ではすでに食料の供給は充足し始めているところでしたので、少なくとも飢えることはありませんでした。
賞味期限が切れかかった(というか切れていた)菓子パンが大量にあったので、それを医局で在庫処分させていただいておりました。

あと、風呂がないので髪が痒い。
髪とはここまで痒くなるものなのか、とある種の驚きを伴うほど痒くなりました。
適宜ウェットティッシュを使ってフキフキしていましたが、焼け石に水であり、しょせんお風呂には敵いません。
娘たちが熱心に観ているNHK教育テレビに「みいつけた」という番組があり、オフロスキーというキャラクターが出てくるんですが、僕は「何がオフロスキーだバカヤロウ、オレは好きでも嫌いでもないぜ!」などと不遜にも思っていたのですが、これからはオフロスキー信者になりたいと思います。

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