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2011年4月14日 (木)

女川の現状⑤ローラー作戦

くつな@市立奈良病院です。
女川での医療支援の話の続きです。

前回、避難所での巡回診療について報告させていただきましたが、避難所には避難せずにご自宅で生活を続けられている町民の方も大勢いらっしゃいます。
そのような方々も、避難所の方達と同様に水道や電気といったライフラインが絶たれた状況で、普段とは異なる過酷な環境での生活を強いられています。
またガソリンが非常に手に入りにくい状況にあり、医療機関への受診もままならないという方もいらっしゃるのではないかと思われます。
しかし、誰が自宅で生活をしているのか、誰が避難所に避難しているのか、誰が別の市町村に避難したのか、などが十分に把握されていない状況でした。

というわけで、女川町内で自宅生活を続けている方々の把握と健康調査のために、町役場の職員さん、保健師さん、医師の3人でチームを組んで、女川町内の家を隈なく回る「ローラー作戦」が展開されました。

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■家を訪問するローラーチーム

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こんなことになってしまっている家で生活を続けてらっしゃる方もいらっしゃったということです(写真は同時期に支援に来られていた東京ベイ浦安市川医療センター外科の宮崎国久先生からいただきました)。ちなみに中の方は元気だったそうです。

私がローラー作戦に参加した地域は、比較的被害が少ない家が多かったため、皆さん元気に生活されていました。
どなたも「ウチは大丈夫だから、避難所にいる人達にもっと支援をしてあげてくれ」と言ってらっしゃったのが印象的でした。

2011年4月11日 (月)

女川の現状④避難所での巡回診療

市立奈良病院の忽那です。
女川での医療支援の報告の続きです。

女川町では3月31日の時点で18の避難所がありました。
この18の避難所を女川町立病院、鳥取大学チーム、自衛隊チームで分担して回ることになっており、我々に割り当てられた避難所は10個でした。

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当初は2日に1回くらいのペースで巡回診療されていたそうですが、我々が現地に入ったときには週に2回でした。
場所によっては水道・電気がすでに復旧しているところもありましたが、基本的にはどこも電気・水道はない環境でした。

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避難所で受診する方は大半が「感冒後に遷延する咳嗽」でした。
普段なら病院に行かないけど避難所で集団生活していると、周りの人に配慮しないといけないので咳を止めてほしい、という日本人らしい受診理由の方が多かったです。
感冒の流行は僕が訪れたときにはピークアウトしていたようです。

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というわけで、アスベリンを処方しまくりました。

メディアなどで登場する避難所は、ダンボールなどで仕切りが設けられている施設が多いようですが、女川町の最大の避難所であった女川町総合体育館には仕切りがありませんでした。

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こんな感じで雑然としていました。
というわけで、ボランティアで来ていた医学生3人を中心にして避難所の方々と一緒にダンボールで仕切りを作ることにしました。

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ポイントはダンボールの高さで、他の施設よりもちょっと高くしてあります。
各家庭のプライバシーが保たれるということはもちろんですが、まだ感冒と感染性胃腸炎が流行していましたので、感染対策にも一役買ってくれるのではないかと個人的には期待しています。

管理人先生、いかがでしょうか?

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