無料ブログはココログ

« 感染症一発診断シリーズ①脱皮? | トップページ | 母校に帰ってきました!! »

2011年7月29日 (金)

Nobody Can Stop 小林

市立奈良病院の忽那です。
レイ・ハラカミさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

昨日の朝、研修医の小林から「肺炎球菌性肺炎の症例が当直帯に来たので、抗菌薬どうしましょうか」と相談がありました。
こういうのを聞くとテンションが上がりますが、まあ唾液のグラム染色で扁平上皮に乗った連鎖球菌を見つけて「肺炎球菌性肺炎やで!」とカラ騒ぎする研修医もいますので、こういうときは話半分に聞いておかないと。
と自分の高まるテンションを必死に抑えつつ、症例の概要と胸部レントゲンを確認後に小林と一緒に喀痰スライドを見に行くと・・・

P7290110

おお、これは確かに肺炎球菌。
強拡大でグラム陽性双球菌が10個以上見えます。

というわけでPCG 200万単位1日6回でオーダー。
病棟に届くのを待つのももどかしく「薬局までPCGを走って取ってきます!」という若さがほとばしる小林。

Img_0920_2

なぜか薬局からもらってきたペニシリンGのバイアルを持ってキメポーズをする小林。
なんかエグザイルみたいな感じを意識してるんでしょうか。
たぶん当直明けなのでテンションが高いんだと思います。

さて、PCGを開始して6時間が経過。

そろそろ肺炎球菌も激減しているに違いないと思い、再度喀痰を採取する小林。

62

明らかに少なくなってます。
患者さんの中で肺炎球菌が阿鼻叫喚の悲鳴をあげながら消えていくのが分かります(実際には見えませんが想像力でカバー)。

「ソオオオオオイ!」

Img_0927

肺炎球菌をやっつけて勝利の雄叫びをあげる小林。
たぶん当直明けなのでテンションが高いんだと思います。

病原性が強いにもかかわらず最も狭域な抗菌薬で治療できる、という肺炎球菌性肺炎は研修医に感染症を学んでもらうのに最適だなあと改めて思いました。

なお、当院では基本的に当直明けの研修医には昼前には帰ってもらうようになっております。
小林は我々の「おまえもう帰れよ」という説得を振りきって「ソオオオオオイ!」してるだけです。
労働基準監督署の方々にはその辺のことをご理解いただければ幸いです。

« 感染症一発診断シリーズ①脱皮? | トップページ | 母校に帰ってきました!! »

感染症」カテゴリの記事

コメント

いいぞ!がんばれ小林君!研修医はそれでいいんだ!!o(*^▽^*)o

杉原先生

コメントいただきありがとうございます。
いつもTFCで勉強させていただいております。
小林にしかと伝えておきます。
先生のお言葉を聞いてますます研修に励んでくれるのではないかと思います。

なぜ、テンションがあがっているのか、保護者の側から分かりません、というコメントをtwitterで頂きました。
そうですか.わかりませんか.うーん.
徹夜明けだから、というのではちょっと違う。
徹夜明け、というだけでは怒りっぽくもなるし.いい加減になりやすいし、同時に気になることに対しては異常に細かくこだわったり、といった側面もあります.
なぜテンションがあがるのか.少なくとも僕が研修医時代をふりかえってみると、医学が目の前にいる患者さんを救うのに役立ったから、自分の役立ち感を満たすことができたから、テンションはあがっていたように思います。逆のテンションが下がる時は、医学的に不要な検査や薬を、保護者から強要されたり、恫喝されたりしたとき.蘇生に一生懸命になっているときに酔っぱらった親父がうちの子どもはまだか、と勝手に入ってきたとき.など、自分のアクションが評価されないときです.
おしなべて(一般化してしまいますけど)役に立ちたいんですよ。人を救うときに喜びを感じるのです。そんなとき、睡眠時間とか給料の値はふっとんでしゃにむに自分の力が湧き出てしまう生き物なのです.

色々な駒があるんですね。なら病院には。
ちなみに感染管理的には
1)サージカルマスクをしていない
2)ビニールエプロンしていない
3)手袋していない
というダメだし3連発です。
うちの病院では厳重注意の対象になってしまします。巷で手袋せずに予防接種している風景に似ています。

いま気づいたんですけど、タイトルは
"Nobody can stop 小林"
または
"Anybody cannot stop 小林"
が正しいんではないでしょうか?

ぎゃああああああああああああ!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185562/52335838

この記事へのトラックバック一覧です: Nobody Can Stop 小林:

« 感染症一発診断シリーズ①脱皮? | トップページ | 母校に帰ってきました!! »

最近のトラックバック