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2011年3月 3日 (木)

My mission in 2011

管理人の笠原です。

はやいもので帰国してからほぼ1年が過ぎました。
1年の間に色々と考えることがありましたが、最近ようやくこれからの自分の立ち位置を定めつつあります。当ブログに寄稿してくれている忽那先生をはじめ、済生会中和病院で活躍している米川先生、大学で頑張ってくれている中川先生、小川先生、すでに中和病院で活躍しはじめている片浪先生、そしてHIV診療で実力を発揮してくれている宇野先生と、いわゆる「感染症診療」を担う人材が充実してきました。先日IDATENのwinter seminarに参加し、色々なお話をお聞きしましたが、我ながら私たちの施設は本当に恵まれているな、と実感しました。また4月からは大学院生も含めて新しく6名の仲間を迎えることになります。

SanfordやUpToDate、Mandellなど既存のリソースをうまく利用し、そこそこの感染症診療ができるようになってきていると思います。しかし、頭打ち感が出てきているのも事実です。そこで私は自分の軸足を次の二点に少し移していこうと思います。

(1)微生物検査

いくらマニュアルや教科書を読んでその通りにやろうとしても、根底になる微生物検査に揺らぎがあると、意味がありません。従来の保険診療内の微生物検査の充実はもちろん、PCRやsequenceなどを用いた実験・研究的な微生物検査の充実を図ろうと思います。この業務には臨床微生物検査室のmanagement、という視点も入ってきます。もちろん、従来の当院臨床微生物検査室の管理体制に口を出すつもりはありませんが、そのより良い効率的・効果的な運営に、感染症医の立場から寄与したいと思います。これは米国留学中にボスであり、Department of Clinical Microbiologyの室長であったEdelstein先生から学んだ姿勢でもあります。微生物検査を充実させることにより、一段階上のレベルの感染症診療ができるような体制を整えたいと思います。

(2)感染管理

感染管理室長を拝命して、以前より一層感染対策に関わる場面が増えました。その中で、以前よりも感染管理に関わる文献やガイドラインを読む機会が増え、またそれを臨床現場で応用する機会も増えました。同時に留学やAPICの参加などにより、私たちが金科玉条としているCDCガイドラインなどの根拠となるスタディにどのような背景と問題があるのか、うすうす気づきつつあるものがあります。我々が、我々の施設で、"Best available performace"を達成するために、どういった姿勢で感染対策に望む必要があるのかを考えていきたいと思っています。また当院では専任ICNがいるものの、多数の確保は難しいため(どこの病院でもそうでしょうが)、フェローと協力して感染管理のon the job trainingを企画しようと思っています。

2011年の笠原に、ご期待ください。(あー言っちゃった)

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期待しています。帰国当初の理想をいかに長く保ち続けられるかに、留学の意義が示されるでせう。

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