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2010年10月23日 (土)

10月22日(金曜日)のつれづれ

今日は奈良県新公会堂で第8回アジア太平洋渡航医学会議の一般演題座長にお昼から出かけてきました。会場ではFETPの皆さんにお会いしました。FETPって、なんかMBAに似ていて、それなりの支出はかかるけど、それなりに見合ったものを得ることができるんでしょうね。
特に、今は結構臨床でバリバリやったバックグラウンドのある人達がそれなりにいて、交流が楽しそうでうらやましいです。

さて会議は英語で、英語で座長をするのは初めてだったんですが、幸いオーストラリアのJoseph Torresi先生が一緒についてくれていたので助かりました。Torresi先生は、今は外来、入院診療もやってらっしゃるんですが、同時に肝炎を中心とした研究室を運営していて、ホームページにあるように気が遠くなるような業績をお持ちです。

進行についてはopening/closing/最初の3演題をTorresi先生にお願いして、あとの3演題だけ私が担当させていただきました。P.vivaxの遺伝子多型、薬剤によるQT延長の心筋モデル、新規抗マラリア薬の開発、新規日本脳炎ワクチンの開発、マラリア対策における企業の役割など、普段私としてはあまり馴染みがなく、また内容も多彩なものでしたが皆様の発表が非常に丁寧で分かりやすく、なんとか無事に進行することができました。

学会の後は、新公会堂の目と鼻の先にある市立奈良病院で勤務する我らがゲストライターのくつな君に電話して、彼が一度行きたかったというカレー屋さんで一緒に夕食を食べました。急に呼び出したのに来てくれてありがとう。

Dsc_00061_2←鼻茸のために味は分からないが辛さは分かるくつな君
辛さには自信があるようでしたが、流石にまいったようでした。


2010年10月21日 (木)

市立奈良病院 感染症科の仕事について

くつなです。

僕は今年の4月から市立奈良病院という病院で感染症科(標榜は感染制御内科)として働いております。
ベッド数は250床程度の中規模の市中病院であり、
この規模の病院で感染症科がある病院は今のところ珍しいのではないでしょうか。
もちろん感染症科の医師は僕一人です。
東大寺や興福寺から歩いて来れる距離にあり、お寺好きの僕としては最高の立地条件です。

僕がどんな仕事をしているかと申しますと、主に以下のような感じです。
①コンサルト・感染症外来(ワクチン外来)
②肺炎などの患者の主治医(常時5、6人程度)
③院内感染対策

4月に感染症科ができて、始めのうちはコンサルトは月に10例程度でしたが、
赴任して半年ほど経ち、コンサルトしていただける件数がかなり増えてきました。
当初は治療に難渋している感染症症例など、本当に困っている症例の相談のみ来ていましたが、
ここ最近は「脳膿瘍のヒトが来たんだけど、今からオペするから先生グラム染色で見て抗菌薬決めてくれない?」とか、「なんか知らない菌が出てるんだけど、どうしたらいい?」とか、「熱が出てるから原因調べて」とか、けっこう気軽にご相談いただけるようになってきました。
大学病院と違って医局が他科の先生と同じ部屋なので、
夜医局に残ってゴソゴソしているだけで「あ、ちょうどいいからこの症例相談乗ってくれない?」と声をかけてくれることが多々あります。
僕がまだペーペーなので声をかけやすいということも良い方向に働いているのではないかと思います。
相談をいただいた症例は、継続して毎日フォローするようにしています。
というわけで、ムコール症やサイトメガロウイルス感染症を診ることはまずありませんが、コモンな感染症はかなり経験できています。
関西という土地柄もあり、結核も多いです。
輸入感染症も多いわけではありませんが、僕が赴任してから腸チフス、デング熱、レプトスピラ症は経験しています。
また、今年度中にエイズ拠点病院になってHIV診療もできるようになる予定です。
総合診療科の先生方のカンファレンスにも毎日参加させていただいたり、月に1度総合診療科外来もさせていただいております。
自分が主治医で診ている患者は、呼吸器感染症・尿路感染症が多いんですが、化膿性脊椎炎、結核性胸膜炎、非結核性抗酸菌症、不明熱なども診ています。
あとこれは感染症とは関係ないのですが、救急医をやっていた関係で週1でドクターカーにも乗せていただいてます。
なんとか専門医は取ったものの、全然救急をやっておらずペーパー救急医になっていたので大変勉強になります。

こうしてみると、なかなか充実しているなー。

というわけで、環境としては非常に充実していますが、当然ペーペーの僕の手には余るご相談をいただくこともあります(大きな声では言えませんが、感染症医となってまだ2年程度の経験しかありませんので・・・)。
そのような場合、奈良医大感染症センターのメーリングリストで相談させてもらっています。
奈良医大感染症センターのメーリングリストでは活発な議論が行われており、
助けを求めるとすぐに答えてくれるだけではなく、
わりとどうでもいい日常の疑問にも答えていただけます。
というわけで指導医はいませんが、バックアップ体制が整っており、安心して働けています。

ちなみに当院では感染症科の医師も募集しているようですので、
もし僕の指導医になってくださる先生がいらっしゃいましたらご連絡ください。
くつなのメールアドレスはlinezolid@mac.comです。
自分で言うのも何ですが、上司の言うことにはよく従いますし、わりと良い部下になると思います。

後期研修医で来てくださる若い先生も(いないと思いますが)一応募集していますので、いつでもご連絡ください。
仏像のことならかなり詳しく指導できると思います。
たまに当院の敷地内に奈良公園の鹿が乱入してくることもあり、鹿好きの先生にもオススメです。

2010年10月20日 (水)

2010年10月20日(水曜日)のつれづれ

ただいま新幹線です。

先ほど、抗菌薬適正使用生涯教育セミナーが終了しました。私は最後のケーススタディの司会をちょこっとだけさせていただきましたが、わずか60分という限られた時間の中で2演題、発表された方々お疲れ様でした。そして何よりご聴講下さった皆様(今回は280名とお聞きしています)、いかがでしたでしょうか?医師と薬剤師が半々くらい、とお聞きしておりましたので、それぞれの勤務環境などで「難しい」「簡単」「議論の軸がずれてる」など、様々にお感じになられたかと思いますが、当初の目的の一つである「普段日常的に行われているディスカッション」を意識したつもりです。

Dsc00297_2今日は当科の宇野医師が感染性心内膜炎について発表していましたが、レクチャーが終わった後も、見たことがないくらいの質問を受けていました。宇野先生の全てを受け入れてくれそうな優しいオーラが「聞いてみよっ」とさせるのでしょうか。すごい力だと思います。

そうこうしている間に、現場では色々と起きているようです。早く帰らねば。

10月19日(火曜日)のつれづれ

くつな先生

私は、とっくにKonemanは裁断してますよ。CLSIマニュアルも本当は裁断したいのですが、微生物検査室の備品なので…。残念。

私のノートPCは3年前のvaio Tですが、青木先生マニュアル(420MB)くらいならとくに分割しなくても1ファイルとしてストレスフリーで読めます(全文検索は少し時間がかかる)。最近、どうせ買っても読む間がないし…と本の買い控えをしていたのですが、PDF化するようになって逆に「いつでもどこでも読める」と思って本を買う頻度が増えるという面白い現象が起きています。

さて、明日10月20日水曜日は、化学療法学会の人気恒例行事「抗菌薬適正使用生涯教育セミナー」が京王プラザであります。奈良医大からは、全体司会の三笠、「感染性心内膜炎」講演の宇野、症例呈示の小川と同司会の笠原の4名!も参加します(ということは、奈良で頑張って頂くスタッフに恐ろしい負担が…申し訳ありません)。明日、学会上でお会いする皆様、よろしくお願い申し上げます。

午前中には1時間だけ、4年生対象の講義をしました。インタラクティブにやろうとしたのですが、なかなか難しかったです。よいレクチャーには、必ず教える側と教わる側が同じ土俵に上がって同じテンション・同じマインドを共有する必要があると思うのですが、義務的な講義・初対面・臨床の経験がない・1時間という悪条件の中ではちょっと厳しいものがありました。彼らもかわいそうに、「講義=一方的に話を聞いて、プリントをもらってそれを仲間でまわして試験対策をする」というマインドになっているので、いきなりフレンドリーに対話を求めると面食らうのですね。そんな中でも、一番前で聞いていた男の子が「IDATENでいつも勉強しています」と言ってきてくれたのは嬉しかったです。今の世の中、伸びる人と伸びない人の格差がとても広がっていると思います。インターネットのメリットでもあり、デメリットでもあります。

今日は比較的落ち着いた一日でした。いまローテートしてくれている研修医は1年目も2年目もとても優秀ですし、それをスーパーバイズするレジデント達もとても優秀なので(診断の神様や、血中濃度モニタリングの達人、ワクチンマスターなどがいる)、私が出る幕があまりないのです…。

昨日の送別会の写真です。医大から近いながらも初めて使用するお店でした。
Image1

2010年10月19日 (火)

教科書を電子化してみよう2

マカー改めメイサーのくつなです。
ところで黒木メイサもMacを使っているのでしょうか。
興味のあるところです。

黒木メイサさん、もしこのブログを見ていたら教えてください。100%見てないと思いますが。

さて、教科書の電子化の話の続きですが、前回はOCRが済んだところまでだったように記憶しています。
ここまで済んでしまえば、あとはiPadに入れるだけです。

iTunesから操作して、作成したpdfをぶち込むわけですが、
その前にもう1つ重要な作業が!
いま、皆さんの手元にある青木先生の教科書pdfは19個に分割されていると思います。
しかし、19個に分割して使ってみると分かるのですが、これでもまだちょっと使いにくいんです。
具体的には、探している箇所まで辿りつくまでにちょっと時間がかかります。
OCRしているので検索すればいいんですが、ここは一つ、もう少しこだわっていただきたいと思います。
そうです、各章をさらに細かく分割するのです!

4

こんな感じで、各章をさらに細かく分割していきます。

pdfを分割するアプリはなんでも良いと思いますが、メイサー(マカー)の僕はプレビューでしました。
ハッキリ言って、時間がかかります。
自動化するのも困難ですので、かなりの手間だと思います。
でもこの苦行を乗り越えてこそ、ようやくピリオドの向こうまで辿りつけるのです。

というわけで、pdfの分割まで終わったらようやくiPadに転送します。
iPadでpdfを読むのにオススメのアプリはGoodReaderです。
名前のとおり、かなりGoodなReaderだと思います。
個人的にはBest Readerではないかと思います。
フォルダの階層はそのままにしてGoodReaderのフォルダに入れれば、こんな感じになります。

20100606_610044

20100606_610045

20100606_610046

20100606_6100471

いやー、どうですか。この見やすさ。
著作権がアレなので文字をボカシてますが、実際にiPadで見ると非常にクリアです。
もちろんGoodReaderで検索も可能です。

サイトメガロウイルスについて調べようと思ったら、

Img_0024

検索画面でサイトメガロと入力します。
すると、

Img_0025

キターーーーーーーーーーーーーーーーーッ!
一瞬でサイトメガロという文字列を全て見つけてくれます。
神ではないでしょうか。
これ、神ではないでしょうか。
青木先生の教科書を持ち歩けるわけです。
すごいことではないでしょうか。
頑張ればマンデルだってハリソンだってKonemanだって持ち歩けます。
僕はマンデルに関しては裁断を諦めて、3G回線を使ってSafariからExpert Consultで見ていますが、当ブログの管理人はKonemanを裁断したいとおっしゃってました。男気です。

嗚呼・・・この感動をみなさんと分かち合いたい・・・。
ぜひ皆さんもお試しください。

※くれぐれも著作権にはご注意ください。pdfの受け渡しはダメです!

2010年10月18日 (月)

10月18日(月)のつれづれ

どうしてマックユーザは自分のことを「マカー」というのでしょうか。つづりは、MACCERなのでしょうか、それともMACERなのでしょうか。前者なら「マッカー」、後者なら、英語読みなら「メイサ-」となると思うのですが。

Dsc_0002 今日は朝から入院カンファレンス→外来→HIV外来/ワクチン外来→院内感染対策委員会→病院機能評価予行→臨床微生物カンファレンス→送別会、とシームレスな日でした。充実しているような、なんとなく流れてしまったような、そんな一日です。送別会は、本当に長いことお世話になった当院のスタッフの産休入りのためのもので、私にとっては大先輩にあたる方で、「育てて頂きました」と申し上げましたが、冗談でも何でもなく本当にそう思っています。

Dsc_0001_2 話は変わりますが、私も自炊厨です。写真は私の医局の本棚ですが、横向きになっているものが全て裁断・スキャン済みのもので、先日150冊を超えました。PDFにして、DROPBOXに入れると、どこでも読めるようになります。ついでに、医局の据え置きPCにスキャンしたファイルを置いておき、夜にでもLOGMEINを用いて家からアクセスし、寝ている間にOCRをかけておくと、朝には軽く20冊くらいはOCR処理が済んでいます(暗号みたいだけど分かる人には分かる?)

最近ではアマゾンなどで購入した本はその日のうちに裁断しImage1_3、 スキャンしています。150冊をわずか1kgそこそこのノートPCに入れて持ち運ぶ快感と安心感はなかなかのものです。

教科書を電子化してみよう

皆様、はじめまして。

くつなと申します。
市立奈良病院という奈良市の病院で働いております。
好きな抗菌薬はCTRXです。
かつてはID-CONFERENCEの一読者であった私が、
ついにゲストライターまで上り詰めることができました。
毎日ファンレターを送っていたおかげでしょうか。
最終的にはこのブログを乗っ取って、いつの間にか仏像に関するブログに変えていきたいと思います。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

さっそくですが皆様はiPad使ってらっしゃるでしょうか。
僕は使ってます。
使いまくってます。
僕のようなスカスカな頭の人間が感染症医としてやっていくには、iPadは必要不可欠なものです。

主要な使い方としては、いろんな教科書をiPadに取り込んで適宜読んでいます。
そうです、私はいわゆる自炊と言われる作業をしている自炊厨なのです。
感染症の教科書や、ハリソン内科学などを取り込んで、いつでも見れる状態にしています。

外来なんかで困ったら、その場でサクっと調べることができます。廊下ですれ違いざまに難しいことを聞かれても、1分待ってもらえば答えることができるかもしれません。

有名な感染症の教科書はだいたい裁断しているのですが、自分の教科書を裁断されたと知ったらご気分を悪くされる著者の先生もいらっしゃると思いますので、
今回は以前著者ご本人にもチラッと見ていただいた、日本最高峰の感染症教科書である青木先生の教科書の裁断の過程をご紹介したいと思います。

20071222_307776
2年前に裁断した教科書たち。
これからpdf化されて永遠の命を授かるわけです。
考えようによっては厳かな儀式です。

20080228_341808
裁断機。
これでガチャリと裁断します。
これまでの教科書たちとの様々な思い出が走馬灯のように蘇りますが、
ここは心を鬼にして、容赦なく裁断してください。
青木先生の教科書は辞書のように厚いので、私の裁断機では歯が立たず、フェデックスキンコーズで100円で裁断してもらいました。

20071222_307775
裁断後。
バラバラにならないように気をつけましょう。

20080228_341811
ここで登場するのがScanSnap!
凄まじいスピードで次々とスキャンしてくれます。
まさに剛腕です。
全盛期の稲尾を彷彿とさせます。

20080228_341833
ScanSnapの設定は「スーパーファイン」「くっきり」で、ファイルは「pdf」がお勧めです。
ここで一つ注意点ですが、スキャンするときに下を向けるのは裁断していない面にしてください。
裁断した方は、どんなに上手に裁断してもキレイに垂直には切れないので、スキャンする際に傾きが生じます。
こうやって取り込むと、横向きでスキャンされてしまうので縦にした際に奇数ページと偶数ページで上下が逆になってしまいますが、
この辺はScanSnap付属のadobe acrobatで簡単に調整できます。
青木先生の教科書は一度に全てScanSnapにセットすることができないので、
今後の利用を考えて各章ごとに取り込むことをお勧めします。

というわけで、pdfが完成したと思います。
次はOCRです。
現時点では、画像として取り込んでいるだけなので、これを文字認識して文字検索でひっかかるようにします。
ここがポイントです。
pdfにして検索できるというのが電子化の最大のメリットの一つです。
本として読むより早く目的ページまでたどり着けます。
というわけで、面倒ですがOCRは必須です!
OCRのできていないpdfなんて、グラム染色をしていない細菌検査と同じです!!(すいません、上手い喩えが思いつきませんでした)

OCRの方法ですが、Windowsの方はScanSnapに付属で「ScanSnap Organizer」と「ScanSnap Manager」というソフトがついています。
Macでは上記のソフトがない代わりに、付属のadobe acrobatが上位のprofessionalになっています。
僕はマカーなのでadobe acrobatでOCRをかけました。
かなり時間がかかりますし、Macもウィンウィン唸って熱くなりますが、
一晩すれば完成していると思います。
これで文字認識ができました。

長くなったので、続きます!

※著作権については各自お気をつけください。作成したpdfの譲渡は著作権法に違反しますので、データの受け渡しは禁忌です!

参考ページ
■裁断機 PK-513L で本を 100冊裁断してみた - 経験した 9つの失敗とその回避方法
http://d.hatena.ne.jp/inouetakuya/20100512/1273624430

■マンガの電子化の方法
http://kyozai.noblog.net/blog/a/10225926.html

■裁断機PLUS PK-513Lで雑誌を裁断してScanSnap S1500Mで取り込み、Dropboxで共有してGoodReaderでiPhoneに入れてみた!!
http://www.ttcbn.net/no_second_life/2010/02/plus-pk-513lscansnap-s1500mdropboxgoodreaderiphone-mac-net-iphone-shopping.html

2010年10月17日 (日)

ゲストライターのご紹介

このブログ、そして奈良医大の感染症センター、ひいては日本の感染症診療・感染対策をさらに発展させるために、今まで私一人でやってきたこのブログを、もう一人、強力な変態助っ人に助けてもらうことにしました。
それでは、自己紹介、よろしく御願いします!

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