無料ブログはココログ

« 喀痰採取の方法 | トップページ | 学生の方からのメールを二通 »

2010年10月27日 (水)

PPSV23接種推奨勧告アップデート

市立奈良病院のくつなです。
ACIPの23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン(PPSV23)の接種推奨勧告がアップデートされたようです。

Updated Recommendations for Prevention of Invasive Pneumococcal Disease Among Adults Using the 23-Valent Pneumococcal Polysaccharide Vaccine (PPSV23)
JAMA. 2010;304(15):1660-1662

僕の乏しい英語力で読む限り、大きな変更点としては「19〜64歳の喘息患者と喫煙者もInvasive Pneumococcal Disease(IPD)のハイリスクとなるので、接種すべき」としているところだと思います。
アラスカの原住民やアメリカンインディアンについても変更があるみたいですが、僕のような奈良の小市民が気にすることではないので、だいたい変更点はこれくらいかと思います。

■喫煙者
2001-2003年のIPD患者の53%が喫煙者であった。
多施設集団ケースコントロール研究で喫煙者のIPDのリスクは非喫煙者の4倍だった
IPDのリスクは喫煙の本数に比例していた。

■気管支喘息
アメリカの成人の7.3%が喘息持ち。
テネシー州での集団ケースコントロール研究で、19-49歳の気管支喘息を持つ成人は健常人より明らかにIPDリスクが高かった(AOR = 2.4; 95% CI = 1.8-3.3)。
高リスクの喘息患者は低リスクの喘息患者よりIPDのリスクが2倍だった(リスクという言葉が多すぎてよく分かりませんが)。
より高齢の集団(平均年齢53歳)では、喘息患者は呼吸器疾患を持たない人と比較してIPDの罹患率は変わらなかった。COPD患者ではIPDリスクが高かった。

僕も喘息持ちなので接種した方が良いのでしょうか。
喘息患者と喫煙者も接種となると、相当な人が接種対象になりそうです。
製薬会社は笑いが止まらないのではないでしょうか・・・。

いきなり全ての喫煙者と喘息患者にPPSV23を打ちまくったら在庫がなくなって、
本当にリスクの高い無脾症などの人に打てないということがあるかもしれないので、
まずは症例毎にリスクを評価して喘息の重症度の高い症例から打ちはじめようかな・・・。
喫煙者には禁煙を勧めるのが先ですね。
奈良医大感染症センターにも喫煙者がいらっしゃいますが・・・。

« 喀痰採取の方法 | トップページ | 学生の方からのメールを二通 »

感染症」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185562/49859654

この記事へのトラックバック一覧です: PPSV23接種推奨勧告アップデート:

« 喀痰採取の方法 | トップページ | 学生の方からのメールを二通 »

最近のトラックバック