無料ブログはココログ

« 教科書的には要注意だけど実際あんまり見ない菌でした | トップページ | CLSIの改訂点2010と、カビの色々 »

2010年6月 3日 (木)

Serratia マルセッサ~ンス

化学療法学会に来ています。

皮膚・軟部組織感染症のセッションの座長をさせていただきましたが、聖路加の横田・古川両先生のGroup G streptococcusの壊死性筋膜炎の症例は治療も診断もエレガ~ントでさすが、と思いました。高齢者の下腹部~臍にかけての壊死性筋膜炎でしたので、普通はフルニエ壊疽タイプのものを考えたくなりますが、そこはグラム染色で一発!でした。何個か前の演題は虎ノ門の荒岡先生のEnterococcusと高度GM耐性についてでした。着々とIDATEN世代が活躍していますね!

さて話題は異なりますが、最近医局でipadをもってきてるヤツがいるので参考までに
http://blog.goo.ne.jp/denmipapa/e/db52e40930d5811ab8f275a992cc797d
PDFを見てるだけじゃダメなんだ!と気づかされるコメントでした。

さて、週末奈良に帰ってからゆっくりKonemanでもみて解答を書くべか、と思ってたのですがくつな先生が二つもコメントを入れてくれたので、答えです↓。
http://gram-stain-id.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-6224.html
(すいません勝手にリンクしてます)

死者から分離される、という言葉が含蓄が深すぎてコワイです。

ちなみにくつな先生はしばしば深読みしすぎて失敗するのですが、今回もやはり深読みでした。くつな先生は頭がよく、マルチな才能を持っておられ、最近でもKansen Journalに文学的な記事を寄稿して頂いています。本当はこれ以外にもたくさんリンクしたいモノがあるんですが、本人の許可が得られたらリンクします。

ちなみに過去を掘り返していたら、こんな写真を出していたことがありました。
200609031
これは入院患者のカテーテル尿です。これもせっかくなんでくつな先生に答えてもらいましょう。今度は多少深読みしても大丈夫です。でも今までの流れも大事にして下さい。

ホテルが福砂屋本店の目の前なので、カステラでも食べて寝たいと思います。

« 教科書的には要注意だけど実際あんまり見ない菌でした | トップページ | CLSIの改訂点2010と、カビの色々 »

感染症」カテゴリの記事

コメント

ええ〜・・・。
Burkholderia pseudomalleiじゃないんですか・・・?
だって・・・安全ピンって書いてたのに・・・。
あの写真、完全に安全ピンだったのに・・・。
まあ確かにBurkholderia pseudomalleiって聞いたこともない菌だったので、「教科書的に要注意」ってどんなマニアックな教科書だろうなって気はしましたが。

完全に暴走して外しまくった僕にフォローを入れてくださって、ありがとうございます。
よけいにプレッシャーがかかってしまいましたが。
前回は茶帯手前(要するに白帯)でしたが、今日からは初心に帰り白帯手前(要するに入門前)から頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。

しかし・・・カテーテル尿ですか・・・。
微妙だなあ・・・。
グラム陽性球菌+陰性桿菌で、陽性球菌の方はブドウ状なのでStaphylococcusだと思いますが、陰性桿菌はやや細い感じなのでブドウ糖非発酵菌でいいんでしょうか。
Staphylococcusは院内でのカテーテル尿の検体なので、saprophyticus以外のCNSかMRSAだと思います。
陰性桿菌は・・・ま、まさかここでもう一度セラチア?
今までの流れというのはそういうことですか?
あるいはあえてここでBurkholderia cepaciaですか。
つーか、セパシアのことは忘れた方がいいですかね。
じゃあセラチアで。
むしろ霊菌で。
今度奈良市に引っ越すんですが、礼金ってなんであんなに高いんですかね。

そもそもこの写真では白血球がいないので、これはただの無症候性細菌尿である、というひっかけクイズなのではないでしょうか。
菌がどうこうじゃなく、そもそも感染じゃないですよ、っていう。
CNSもMRSAもセラチア(かどうか分かりませんが)も定着が多い菌だし。

でも「深読みしても大丈夫です」という文章がやけに気になります。
全然まだ深読みできてない気がします。
カステラがヒントになってる、とかそういうことですか?
Castellaなんて菌いましたっけ?

なんかまた深みに嵌っているような・・・。
ID-conferenceの過去ログ取っておけば良かったなあ・・・。

この培養結果は
1. P.aeruginosa
2. S.marcescens
3. E.faecalis
でした。
(菌量忘れたけどどれも3+くらいだった)

グラム陰性桿菌が2種類いるなんて…
まあグラム染色の限界の一つ、じゃないでしょうか。

ところで今日SNさんとお話ししていましたが、血培でStreptococcus属(除肺炎球菌)はほぼ間違いなく長い連鎖、肺炎球菌はほぼ間違いなく双球菌、Enterococcusは多くが短い連鎖ですが、時に長い連鎖があるそうです。
なので、長い連鎖があってもEnterococcusはなかなか除外しにくいのだそうです。

Castellaは笑わせて頂きました。
私はずっと奈良なので、礼金が他と比べてどうこう、という話は全く知りませんでした。ローカルルールなのでしょうか。

うちの研修医の先生にも写真を見せたら即答で「この陽性球菌は連鎖球菌ですね・・・カテーテル尿なら腸球菌ですか」って言ってました。
もはや医師になって2ヶ月の研修医よりもグラム染色が読めません。
もう一度大学病院に帰って勉強させていただいてよろしいでしょうか。

でもこのGPCってStaphylococcusに見えませんか?
いや、もう負け犬の遠吠えにしか聞こえませんけど。
丸っぽいし、クラスターに見えるし・・・。
僕の中では連鎖球菌の連中はもっと長細いイメージがあるんですが。

いや、でもStaphylococcusは3次元に増殖するので、もう少し重なって見えるはずですね・・・。
連鎖球菌ですね・・・。

簡単には言えませんけど、この標本はかなり菌が密集していますので、集菌の標本か何かでしょうか?集菌していない場合は一部クラスター形成するGNRやGPCが混在しますので、バルンなどの人工物に関連した由来の菌と考えることが出来ます。GNRは染色性より腸内細菌を疑うことが出来ますし、GPCはクラスター様に見えますが、像の周辺にchainの菌が見え、真ん中のクラスターにはそのchainと同様の形、染色性をもった菌が沢山見えるので同一と考えることが出来ます。通常バルンの場合はブドウ球菌が優位に検出されますが、有熱の場合腸球菌の方が頻度が高く、当院ではこの標本の総合的な解釈として腸内細菌+腸球菌?という報告になります。勿論全てが正解ではありませんが、抗菌薬はGPCに対しVCMという選択になろうかと思うので。

ちょっと写真も悪いですよね。
尿は高速で遠心してしまうと、沈殿として固まってしまうので、遠心前のものと比べると、連鎖具合などの菌の集塊の性状は多少変わるんじゃないかと思います。
と書いていたら、時間差で師範手前様からコメントが書き込まれました。
そうです。遠心した尿です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185562/48534826

この記事へのトラックバック一覧です: Serratia マルセッサ~ンス:

« 教科書的には要注意だけど実際あんまり見ない菌でした | トップページ | CLSIの改訂点2010と、カビの色々 »

最近のトラックバック