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2010年1月 2日 (土)

Organize された人生を生きる

皆様

新年あけましておめでとうございます。
おそらくブログを始めてから最長の空白期間でした。でも別に倒れていたわけではなく、おかげさまで公私に充実した日々を過ごしております。他の方々のブログを拝見していると、「多分、自分はそんなに書くのが好きじゃないんだろうなぁ」と思います。要するに、他の書き物仕事があると、その労力を他のことに回したくなくなるのです(温存するというか)。そんなの変だと分かってるんですが、何となくそうなっちゃうんですね。

さて、年始だから、というわけでもないんですが、「計画すること」の重要性について独り言です。

留学して学んだことは数多くありますが、その中でも私に大きなインパクトを与えたのはボスの生き様です。彼から学んだことを一言で表現するならば "organize" でしょう。もちろん英単語として organize という単語が「整理する」という意味だということは知っていましたが、彼から何度も organize という言葉を聞き、そして実際彼が organize された仕事をしているのを見て、ここにきて本当に organize という行動が人生においてとても重要であると考えるようになりました。

最初はとても些細なことで、彼に影響されて撮り貯めた写真の整理や音楽の整理などをやっていましたが、そのうち文献の整理やファイルの整理を行うようになり、そうしていると、実に色々なものが密接に関連していることが見えてきました。パソコンの中のデータを organize していくうちに、やはり「自分の人生こそ」 organize されなければならないと考えるようになってきました。

まだ始めたばかりですが、家計簿をつけるようになりました。私は家計簿は「自分がお金をいくら使ったか」を記録するものだとしか思っていませんでしたが、実はそうではなく、「お金を貯めるためにどうお金を使うかを見直すもの」なんですね。

お金を使うためには、何にお金を使うか決めなくてはなりません。何にお金を使うか決めたら、次にそれを「いつ使うか」決めなくてはなりません。そう考えると、家計簿をつけることは予算を決めることにつながり、予算を決めることはスケジュールを決めることにつながる。そしてそのスケジュールは「今月ミュージカルをみる」の様なことから始まり、「今年中にブランドバッグを買う」ことや「来年子供の幼稚園のために○○万円必要」とか、「△△年後に家を建てるために○○万円必要。だから毎月□□万円貯めていく必要がある」とか、恐ろしいくらいに将来のスケジュールがどんどん決まっていくわけです。そういったスケジュールの中に、今年の学会の予定とかその抄録の〆切とか認定医の更新の〆切とかを入れていくと、もう1年間の予定はびっしりです。さらに、そういった計画を達成するためには「健康」でなければならない。健康であるためには、普段の食事や運動を見直す必要が出てくるのです…(もちろん食べる量が減ればその分お金は貯まります)。ということで、これらのどの一つが欠けても、そのために organization は失われてしまうのです。

そうしていると、いかに今まで自分が行き当たりばったりに物事を決定してきたかを実感します。そして計画をいざたててみると、いかに物事を実現させるために数多くのステップと綿密なプランニングが必要かが見えてくるのです。

多分、こういったことができるようになってきたのも、自分がある程度年を重ね、ある程度先が見えるようになってきたからでしょう(あと何年生きられるか、とかそういう話です)。いま、1ヶ月単位の middle term schedule と1年単位の long term schedule をたてていますが、残された時間のいかに短いことか。その中で、何を優先し、なにを後回しにするか。それほど多くのことはできないのです。

普段こういったことは3日坊主に終わりやすいのですが、今回の一連の物事は昨年の5月頃から徐々に深まりつつあることなので、多分今後一生自分のものとして生かしていくことができると思います。そして、それだけでも留学した意味があったな、と感じています。

いま思い出しましたが、今回の留学をお世話して下さり、かつ同じボスのところに20数年前に留学されたN先生は、「留学で学んだ一番大事な言葉は keep in touch だ」とおっしゃっていました。人によって、時代によって、色々と学ぶことは違いますが、それぞれやはりその後の人生に大きな影響を及ぼすのですね。

最後にとても重要なことですが、これは一人でできることではありません。大切なパートナーである妻と、この価値観を分かち合い、目標を共有し、一歩ずつすすんでいきたいと思っています。

ちなみに、これらのマネージメントのために

  • Mindmanager
  • EndNote
  • Dropbox
  • Acrobat Standard (readerじゃダメ)
  • +α(クリップNOTEがとても便利)

が私にとって必須のソフトウェアになっています。色々な文献整理を経てたどり着いた方法がEndNote + Mindmanagerです。EndNoteは文献整理はもちろんですが、やはり論文への参考文献挿入に欠かせないソフトだと思いました。そしてMindmanagerは集めた文献を「立体的に整理」するのに欠かせないソフトになっています。この組み合わせでこの2ヶ月で700を超える論文を効率よく整理できています。このあたりはまた機会があれば書きたいと思います。

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コメント

Mindmanagerは前から使っていましたが、先生のこの記事を読んで、文献整理にも使えるのか!と思ってちょっと試してみました。
ある主張の論文とそれに反論する論文を対比して整理したり、確かに立体的に整理できるような感じがします。
どんな論文にもそれに反証する論文が存在し、軽々しく「これが正しい」とは言えないなぁと再認識しています。

MindmanagerはWindows版はバージョン8がでていますが、Mac版がバージョン7からなかなかアップデートされないのが残念ですが。

Mindmanagerの文献整理ですが、やはりendnoteと組み合わせることでずいぶん使い勝手が変わります。

論文や依頼原稿ベースで文献を収集することが多いかと思いますが、基本的にはendnoteへまず登録します(このときタグ付けもできるので、「○○論文」とか「肺炎球菌併用療法」とかタグ付けをしておくとあとでmindmanagerのフィルター機能でそれだけの一覧を見ることもできます)。ちなみにendnoteにはカスタムフィールドがいくつかあるので、文献の重要度とか、自分の好きな項目を作ればそれで分類や並び替えができるのもいいです。

この作業に平行してmindmanagerでそれぞれの文献の位置づけを決定していきます。mindmanagerには賛成や反対などのアイコン機能もついてますのでそういったものを使うとビジュアル的にもいいですね。文献の名前は長いとmindmap自体が見にくくなるので作者とジャーナルと年度くらいにします(これは好きなフォーマットでendnoteからコピペできます)。mindmanagerは複数のマップにわたり横断的検索ができるので、あとから検索するときはmindmanagerの方を検索することが多いです。

文字で書くと分かりにくくてすいません。まあ人それぞれ色々なやり方があるでしょうね。最初はZoteroを使っていましたが、やはり金を払うだけのことはあると思います。endnote。

Mindmanagerは本当に何でも使えますよね。そしてよく調べると使ってない(使えてない)機能がたくさんあるし、すごいソフトだと思います。外国のサイトをみてみると、面白いアドインが売られてたりします(最近olympic limited社のPower Markersというアドインをゲットしました:マーカーに基づいてフィルタしたり並び替えたりできます)。あと海外のサイトでめちゃくちゃMMを使いこなしてるとこもあります(www.ericmackonline.comとか)。


タグ付にはクリップNOTEというクリップボード管理ソフトを使っています。これはコピペした内容を16個までのフォルダに分類して保存しておく機能があるので、タグ付けをするときにその場の思い付きで変なタグや重複するタグ付をするのを防いでくれます。いずれにせよこれらの作業をバイオの11インチモニタでするのはなかなか困難です。はやく日本に帰って24インチモニタを2台買いたい!

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